キョーレツ

案の定、ヒコリンから電話がかかってきた。
「おう、オマエ、今日、誕生日ちゃうんか?」
「ああ、まあな。」
「おう、なんぼになったんや。オマエ、いくつや?」
「まあまあ。ま、ええやんか。」
「おい、いくつやねん?なんぼなったんや?」
「あぁ、2*歳や。」
「なに!オマエもう2*歳か!2*歳!おい、キョーレツやな。2*歳ってか、キョーレツやんか。そうか。まあ、わかったわ。じゃあ、また東京行くことあるかわからんけど。ほい、わかった。(ガチャン)」
歳をとりたくない理由のひとつには、この恒例行事がある。