2006-04-01から1ヶ月間の記事一覧

『さくら隊散る』(1988)

パンフレットからの引用。 原爆で命を落とした移動演劇隊9人の隊員の足どりを、再現ドラマとゆかりの人々の証言からたどった記録映画で、新藤の被爆者に対する鎮魂の思いが再びこめられる。杉村春子、宇野重吉など演劇界の巨星たちが隊長・丸山定夫を回想す…

『犬儒派だもの』

私のファン(?)の方はご存知だと思うが、私が思想形成するうえで甚大な影響を受けた一人に、呉智英先生がいらっしゃる。久しぶりに本を買い、一気に読んだ。文章の上手さに改めて驚かされた。 読んでためになる部分ばかりだが、家族について語っている箇所…

新藤兼人『ある映画監督の生涯 私家版』(1975)

誰しもが、幸せな人生を送りたい、と願う。だが、たとえ不幸せな人生であったとしても、その人生に意味や価値がなくなるわけではない。あるいは、真相はこうであるかもしれない。つまり、人生の意味・価値をまじめに追求すればするほど、人は不幸な人生を送…

書くことなし

あまりに書くことがないので、書くことなし、と書いてみる。 そういえば昨日、チョーひさしぶりに学食で夕食を食べてみたら、量が多すぎて大変だった。 もう若くはないのかもしれない…と思ったが、まあそんなこと、どうだっていいよね。 明日は書くことがあ…

job

Jobからの帰り道、東京ドームの横を通ったら、阪神攻撃の1回表、Hが2本続いたところだった。電光掲示板に「H」って点灯してたのが見えたからね。赤星、シーツとヒットが続いたところだったもよう。その後、今岡がHRを打ったようで、まことに喜ばしい。…

そして・・・

なんだか忙しい。やることがたくさんあるが、本当にやらなければならないことが、それによって後回しになっているようにも感じられる。

1997年

いまさっき「カウントダウンTV」という番組で、「1997年歌のベストテン」というのをやっていた。1位がパフィー「渚にまつわるエトセトラ」、2位が広末涼子「Majiで恋する5秒前」。3位と4位は、MAXとシャ乱Q。 正直、懐かしい。その当時、父親に車の中…

『合理主義の復権』

1973→1976年、増補版。碧海純一。好著。 ケルゼン―尾高朝雄の学統を引継ぎ、ドイツ観念論、とりわけヘーゲル的弁証法に対する批判的観点から英米合理主義、ウィーン学団の分析哲学、POPER、WEBERなどの思想の「現代的評価」を試みる。「現代的」というのはも…

『書物の運命』

池内恵。以前より注目していた人だが、この本を読んで、めったにない才能の持ち主であることを確信した。精神的な健全さが感じられるのが何より良いし、語られる世界観にたしかな知性の裏づけが備わっているように感じられる。「岡倉天心『茶の味』と東洋の…

鈴木清順『けんかえれじい』(1966)

1966年。鈴木清順監督、86分。高橋英樹、浅野順子、川津祐介、宮城千賀子ほか。フィルムセンターのパンフレットより。 時代は昭和の初期。日々喧嘩に明け暮れながらも、恋に目覚めてしまった硬派学生(高橋)の苦い青春を描く。コミカルなタッチの中にも詩性…

つかれた

自転車を乗り回しすぎ。 風が強すぎ。

八つ当たり

それから、巨人の暴走をはやく止めてほしい。非常に不快だ。

ばかなサヨクはこう考える

国家政策はすべて邪悪な意図を隠しもっている。国民は、国家に騙されている。「真理」を手にしているのは「われわれ」のみなのだから、抵抗と啓蒙を徹底しなければならない。 ――真実はこうである。 国民の潜在的欲求に合致しない政策は、そもそも受けいれら…

キレた

学問修行とは、特定の物の見方を血肉化するまでに訓練することである。したがって、腐った「物の見方」を訓練されたとなると、腐った研究者が量産されることになるのは必然だ。学統は、その意味で極めて重要である(「学統」は「学問分野」にまで広げて考え…

雑感

ニュース23をつけたら、不登校の子供のフリースクールの話題をやっていた。ああいうところで頑張っている先生たちは、ほんとうに偉い。が、子供たちの堕落ぶりは、ひどすぎる。つまり、親たちの堕落ぶりが、どんどん甚だしくなっていっているということだ。 …

昨日買ったCD

フィルムセンターからの帰り道、銀座の山野楽器で買ったら、ひどくプアになってしまった。家にたどり着いたときには、所持金が200円だった。欲望に忠実に生きるんである。Workin' With the Miles Davis Quintetアーティスト: Miles Davis出版社/メーカー: Or…

三たび「グローバル化」について

現在、グローバル化として実感されていることのほとんどは、「国民国家の権限の再画定という課題が浮上してきている」という命題に還元されるのではないだろうか?問題を二つに区分して考えることができるだろう。ひとつは、「国民国家の変質」という内在的…

グローバル化の続き

以下、質問の答え。 『>「グローバル化」として感じられていることは、もっと細かい指標を用いて、その内容を精査する必要がある。とは、禿同。なのですが。「産業社会化・民主主義化」という趨勢命題が駄目になったというのは、具体的にはどういうことです…

今井正『夜の鼓』(1958)

今井正監督。今井監督といえば(私にとっては)『キクとイサム』だが、今日は時代劇がものすごく見たくなったので、フィルムセンターに行った。 原作は近松門左衛門の姦通話の一つ「堀川波鼓(ほりかわなみのつづみ)」。下級武士(三国)が、妻(有馬)の不…

グローバル化?

グローバリズムとよく言われるが、「国民国家の時代」vs「グローバル化の社会」という図式で考えてしまうと、何かを欠落させてしまうような気がしてならない。なぜなら、国民国家装置を各国が模倣したということ自体が、まさに「グローバル化」そのものにほ…

『落語名人会 夢の勢揃い』

落語という芸のもつ深みが(私みたいな素人にも)大変よく理解できる。名人たちの人間味にも、格別な味わいがある。とりわけ三遊亭円生の人となりには、何ともいえない魅力を感じた。落語家でも芸を追究する以上は「野暮」であって全く構わないのだ。『円生…

ナンシー関

一日15時間もテレビを見ていたらしい。すごい。 あらゆる事物に対して好奇心を発揮しうるのが本来の知性だと思うが、相手にするのがためらわれるような馬鹿げた俗物に対しても、その知性の持つエネルギーを惜しまず注いでいたのがナンシー関だったのだなぁ、…

国学の思想

昨日観た『夜明け前』だが、本当に考えさせられることの多い映画だったので、少しメモしておきたい。 私が思うに、この映画のなかでもっとも重要なセリフは、「しかし半蔵さん、あなたのおっしゃることこそ漢意ではないかと、私は思うのですが…」というセリ…

テレビ

晩鮭亭さんのブログで知ったが、今日の深夜1時40分から、リリー・フランキーとナンシー関が出てくる番組がNHKで放送されるらしい。見なくては。

『夜明け前』

吉村公三郎監督、1953年。142分。脚本、新藤兼人。出演、伊達信、細川ちか子、滝澤修、小夜福子、乙羽信子、山内明、清水将夫、日高澄子、ほか。 島崎藤村の長編歴史小説の映画化で、近代映画協会が独立プロの威信をかけて劇団民藝とともに制作した大作。幕…

買った本など

労働して、疲れた。 帰宅したら、ジョ文堂河島書店という熊本にある古本屋さんから、注文していた本が届いていた。ものすごい達筆で宛名書きされていたのでびっくりした。熊本大学附属図書館の廃棄本で、ところどころに印が押してあるのだが、中身はきれいだ…

今の心境

夜スタバで勉強し終って、雨の中、古本屋に立ち寄ったら、ポランニー『大転換』の超美本が100円で店頭に売り出されていた。以前1000円で購入した本が少し汚かったので、思わず買ってしまった。このブログにも書いたけど、内容はあまり理解したとはいえず、い…

EM

1902−1903年の講義が1925年にまとめられたもの。フランスにおける喫緊の課題が道徳教育であり、また道徳教育において初等教育が占める役割が大きいという認識のもと、初等教育における教育理念が説かれている。根底的な問題関心には、「宗教の世俗的再編」と…

今日も

さんざん労働した。Labor。

『レキシントンの幽霊』

昨晩寝つかれないので、「沈黙」と「氷男」と「トニー滝谷」を、ふとんのうえで読んだ。それにしても村上春樹の妄想はやっぱりやばいなと感じる。こんなにやばい人が国民的作家であるというのは、よく分からないといえば、よく分からないことだ。村上春樹の…