2007-10-01から1ヶ月間の記事一覧
昨日は古田博司『新しい神の国』(ちくま新書)を読み終えたのだが、これはかなりおすすめ。重要な問題提起がなされていると思う。 丸山眞男は田舎者ぎらいで、知識人的な背伸びした生き方を軽蔑する町人を否定していた。しかし著者によれば、西洋社会を絶対…
納得できず。人生に嫌気が差してきた。 『哲学の歴史7理性の劇場 カントとドイツ観念論』(中央公論新社)は全体的に興味深そうな内容だが、とくにヘーゲルの項(加藤尚武執筆)がすごいことになっている。ヘーゲルの自筆原稿について、「どうしてこれほど…
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面白い。やはり非凡な書き手だ。四百字十一枚作者: 坪内祐三出版社/メーカー: みすず書房発売日: 2007/09/11メディア: 単行本 クリック: 4回この商品を含むブログ (26件) を見る 水月昭道 『高学歴ワーキングプア 「フリーター生産工場」としての大学院』(光…
今日は、頭がまるでコンクリートに打ちつけでもしたかのように芯から痛い。疲れているのであろう。無用の読書用に、古田博司『新しい神の国』という素敵な毒舌本をめくっていたら、こんな記述を見つけた。 私には息子が一人いるが、彼はまちがいなく教養人の…
パソコン用スピーカーを購入したのだが、思ったよりも全然音が出ているので、わたくしは只今ご満悦である。外部電源不要タイプで、シンプルなのも良い。喜んで今はカール・ベームのドヴォルザーク『新世界より』を聴いている。ここでのウィーンフィルの演奏…
保坂正康『『きけわだつみのこえ』の戦後史』(文春文庫)をざっと読んだ。その後、アウトプットに向けたレジュメづくり。帰ってきたらいろいろ連絡とったりしないといけなくて面倒だった。 保坂本には、左翼運動の汚い集団力学が生々しく記述されていた。「…
というわけで、納得度300%。
代々木のブックオフで、 保坂正康『『きけわだつみのこえ』の戦後史』(文春文庫) を350円で購入。『きけわだつみのこえ』は政治的意図によって歪められていた!!という話らしく、大変面白そう。 疲れ果てつつも、地元の駅前のブックオフに寄ったらどうい…
第三回、白談春。前座の噺が取りやめになり、談春師匠がやることに。3つの噺でとても充実した内容だった。 亀田ネタから入った芸談・落語批評も深い内容で考えさせられたが、「景清」での盲者の訴えの切実さには感動してしまった。 狸の鯉・・(狸が恩返し…
「もう十分だ」と思って、ベローチェで昼ごはん。玉川大学で買った本を読む。 考えさせられる内容にウンウンうなっていると、Hiroumix氏からメール。2時すぎくらいに店まで来てもらう。 ドイツって不思議だよなという話と、丸山眞男の話で盛り上がる。オタ…
11時半すぎに神保町に到着。「そんなに買うものも無いんじゃねーの?」と高を括っていたのであるが、浅はかだった。 ワゴンセールを中心に、まずは藤原書店を覗く。鶴見祐輔『後藤新平』シリーズに食指が動きつつも、けっきょく何も買わず。 相変わらずの混…
ポエムを作った。 それはまるで意思を持つかのように 固い核となって ぼくを内側から規定する * * * 苦しみにあえぐ ぼくは 芯を抜かれて ぼく自身の形を 回復する 2行目から3行目にかけてなど、我ながら非凡なフレーズだと思う。
アルゼンチン映画 スペイン仏語 1時間37分 監督:カルロス・ソリン 出演:フアン・ビジェガス、ワルテル・ドナード、グレゴリオ(ボンボン・オ・ルシアン役) あるところについていないオジサンが居りました。20年まじめに勤めたガソリンスタンドをクビに…
神田古本まつりに行く気マンマンだったのだが、雨かよ。明日の朝だな。 さて、カメダ問題について。昨日、コウキが記者会見をして謝罪したらしく、テレビなどでは「まあ反省しているみたいだし」というような反応になっている。しかし、この問題は朝青龍問題…
きゅうようび。
パソコンを持って出かけたのに、ビブリオテックが閉まっていた。ガーン!! やる気がなくなって、ソーンヒル『現代ドイツの政治思想家』(岩波書店)を途中まで読んだ。 頭が良すぎてヤバイことを言い出したドイツ人達のことが解説されている。著者も頭がよ…
地域格差に焦点が当てられた記事になっているが、それだけでは「分析」とはいえない。生徒用質問紙調査を駆使すれば、いろんな分析ができるはずなので、その結果を待ちたい。というか、ホントは自分でやってみたい。 文部科学省は24日、全児童・生徒対象の…
今日は「ドイツ私法の特異性」について書いた本を読んで、ものすごくタメになった。が、理論的な本を読むのも、さすがに疲れてきた。頭がいたいヨ。 疲弊を癒そうと、駒込から巣鴨まで歩いた。巣鴨で中華料理屋に入り、その後、大塚まで歩いた。ブックオフ、…
さいきん20世紀初頭の大衆社会に関する文献を継続的に読んでいるのだが、本書の指摘は独自の重要性を持っているように思われる。 …人民に自治を教えるという努力の根底にはいつも、私が信ずるに、有権者は責任ある人物の知識や視点にできる限り近づくべきだ…
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そういえば、書物奉行さんの日曜日のブログを読んでいろいろ考えたのだった。「ブログがつまらなくなっているのでは?」との御指摘で、たぶん書いているうちに当初のオモシロガリ精神が失われていくブロガーたちの心理的メカニズムがあるのでは?と思った。…
夜スーパーで、スーパーのBGMにノリノリになっている人を見つけた。人それぞれに幸せはあるにせよ、それでいいの?とちょっと思った。昼は昼でドトールでK先生が魂の抜けたようになってしまっているのを見てしまった。 Hiroumix氏がリクエストに応えて、…
上の記事を書いているうちにそういやドゥルーズも自殺しちゃったんだよなと連想した。カントの言うとおり、人間が有限性を帯びた存在なのは確かだが、あんまり考えすぎないのも大事だとおもう。とにかく数学者になんてなるもんじゃないと思った(なれないけ…
▽百年の難問はなぜ解けたか▽数学者失そうのなぞ▽ポアンカレ予想の魔力に取りつかれた天才の悲劇 NHKスペシャル◇100年にわたって誰も解けなかったという世紀の難問「ポアンカレ予想」の証明に挑んだ天才数学者たちの頭脳をCGと実写の合成で映像化しながら、彼…
バイオリズムは最低。エネルギーがいたずらに拡散している。自分のネガティヴな面ばかりを拡大して、マゾヒスティックな自己分析に走っている。そんなことをしても何の意味もないのに。
TWO SONS OF FRANCISCO ブラジル映画 ポルトガル語 2時間4分 監督:ブレノ・シウヴェイラ 出演:アンジェロ・アントニオ、ジラ・バエス、マルシオ・キエリンギ 音楽を愛する貧しい農民フランシスコは2人の息子に、なけなしのお金で楽器…
1988年、メディアに姿を現すことがなかった哲学者ジル・ドゥルーズが、テレビ用の長時間ドキュメンタリーに出演することを引き受けるが、彼の生前は放映しないことがドゥルーズからの条件だった。アルファベット順に選ばれた主題にそって、かつてのドゥルー…
数日前、「知性派のリア・ディゾン」と隣り合ったと書いたけれど、べつにリア・ディゾンがそんなに好きなわけではなく、その白人女性が素敵だったと言うまでのことなのだが、ひょんなことからリア・ディゾンのブログを見ることがあって、一気にファンになっ…
自分のしゃべりがショボイので、ちょっとがっかり。大勢に向って話す能力を身につけなければならない。どうも、人に伝わりにくい話し方をしてしまう。 夜、飲み会。他人の生き様を見て、我が身を振り返ることが最近多い。いつも思うことだが、もっとタフにな…