2006-02-01から1ヶ月間の記事一覧

『大転換』(1944)

大学堂書店で1000円でゲット。つい、半分くらいまで読んでしまった。 昨日、Dore氏の『働くということ』を読んでいて考えたのは、人々は世の中を便利にしようと思って働くわけだが、それがかえって色んなゴタゴタを産み出してしまっているわけで、つまり、働…

築地の本

築地で3000円の寿司は、銀座では5000円以上するんだって。安い寿司屋では、「代用魚」というのが使われているんだって!牛丼、とんかつ、洋食、ラーメン、甘味、煮込み・肉豆腐、天麩羅、魚料理、鰻、焼肉、あんこう鍋、もんじゃ焼き。お米がめちゃくちゃ美…

『丸山眞男の時代』

丸山眞男の共産主義への肩入れが、戦前右翼活動の恐怖心から来ていたというストーリー。とりわけ、蓑田胸喜と原理日本社が、昭和三十年代後半をピークに行っていた活動――帝大粛清活動が丸山に与えた影響を大きく見ている。 三〇年代の悪夢は、戦後の丸山の認…

ヴァント

750円だったので、ゲット。『未完成』も『グレイト』も、私にとってはよく分からない曲だったのだが、これでよく分かるようになりそうだ。すごく良かった。シューベルト : 「未完成」&「ザ・グレート」アーティスト: ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団,シ…

読了

面白かった。パラパラめくっていたら、思わず、全部読んでしまった。内容については、たぶん明日書きます。丸山眞男の時代―大学・知識人・ジャーナリズム (中公新書)作者: 竹内洋出版社/メーカー: 中央公論新社発売日: 2005/11/01メディア: 新書購入: 2人 ク…

『吹けば飛ぶよな男だが』

フィルムセンター。1968年。山田洋次監督。なべおさみ、緑魔子、有島一郎、佐藤蛾次、ミヤコ蝶々、小沢昭一。 大坂で芽生えた、しがないチンピラと家出少女の恋を綴る山田洋次の名作。ユーモアの向こう側に深い悲哀を漂わせた、森崎東と共同執筆のシナリオも…

『会議は踊る』

フィルムセンター。1931年、エリック・シャレル監督。 ナポレオン失脚後のヨーロッパ再建を協議するために開催された1814年のウィーン会議を背景に、ロシア皇帝アレクサンドル一世(フリッチュ)と、手袋売りの娘(ハーダヴェイ)の恋愛模様を描いた華やかな…

つかれた

なんとなく慌しい。慌しいとしても、なんとかせなあかんわな。 明日、大学入試らしい。大学に下見に来ている受験生たちが賢そう。振り返ってみると、受験のときの競争ってのは、かなり大変だったような気がする。よく「大学受験なんて、人生の厳しさに比べた…

遭遇

飯田橋で、かつて所属していたサークルの先輩に遭遇した。ちょくちょく遭遇していた人だが、それでも前に会ったのは、もう一年以上も前になるかもしれない。私は相手が女性だとあんがい人見知りをするのだが、むこうから話しかけてきて下さったので、挨拶を…

『空中庭園』

夜、やや無理をして観にいった。予想していたより全然良かった。私は評価してもよいと思う。監督のつよい表現欲求が素直に感じられるし、表現手段も、コッテリ気味ではあるが、神経が行き届いている。郊外の閉塞感とトラウマの乗り越えが映画の主題だが、映…

買った本など

ブックオフ(亀戸店)がひさびさにやってくれた。105円のコーナーに上・中・下の三巻が揃っているのが、目に飛び込んできた。資本論を読む〈中〉 (ちくま学芸文庫)作者: ルイアルチュセール,Louis Althusser,今村仁司出版社/メーカー: 筑摩書房発売日: 1997/…

左翼集会

自分が保守主義者であることが、身に沁みてわかった。学生運動が凋落して久しいとはいえ、左翼の陰謀史観にコミットできる人がまだこんなにいるのね、トホホ・・・。でも、馬鹿(=青臭い人)はたくさんいるよね。って、「他人が馬鹿に見えるときは、自分が…

「大学の成立」

12世紀にはアベラールへの熱狂や、パリー学校の威信の増大によって、多数の人々の教育需要が生まれ、もはや教会内だけでは学校組織を包蔵することが不可能になっていた。そこで中央教会の近くに居住しつつも、「今や多数の教師や学生が全く聖職者的雰囲気の…

「大学 起源」

カロリング朝において論理学をはじめとする形式的学科が重視され、それがスコラ哲学につながっていったことは確認した。普遍的概念(唯名論VS実念論)の問題は、その後も引き続いて討議され、ラバヌス・マウルスらによる論争が展開された。 とはいえ、「シャ…

『カリガリ博士』

フィルムセンター。1920年、ロベルト・ヴィーネー監督。 ドイツの高い芸術性を一躍世界に知らしめた表現主義映画の代表作。催眠術を用いるカリガリ博士の犯罪が、印象的なライティングとセットデザインのなかで映し出される。1921年に日本で公開され、溝口健…

あららら…

はい、書きすぎましたね。 はてなの調子が悪かったんで、ワードで下書きしたら、癖が出て書きすぎた。

カロリング朝のルネッサンスⅡ

カロリング期においては、文法がもっとも重んじられたことが重要である。これは唯名論VS実念論の対立などでも明らかなように、中世の知的環境において無視しえない文化的背景をもつ問題であった。すなわち、たしかに文法をめぐっては非常に瑣末な議論が横…

カロリング朝のルネッサンスⅠ

こうした停滞状況を打破するきっかけとなったのは、カロリング王朝のシャルルマーニュ大帝による社会整備、とりわけその中央集権化だった。シャルルマーニュ大帝に影響をあたえたアルクインなどは、前述の宗教的土壌におかれたアングロ・サクソン教会から身…

初期の教会と教育制度Ⅱ

さて、キリスト教学校は、「出現とともに生徒に対し、その年令に応じた全人的教育を授けることを主張」することになった(66)。この後も継続されるこの傾向は、キリスト教そのもののなかにその原因を見出すことができる。すなわち、キリスト教は「魂の一定…

初期の教会と教育制度Ⅰ

著者は次のような断言から、歴史記述を始めている。「わが国の知的文明のすべての素材は、ローマに由来するものである」(50)。これはゲルマン民族に、知的と呼べるような文明が存在しなかったからである。しかし、ローマ文明とゲルマン文化とはやがて、「…

やっぱり名著だった

天才の放つ言葉というのは、衝撃力が大きすぎて、骨抜きにされちゃう感じがする。いずれ原文のほうもちょくちょく確かめつつ、読んでいきたいと思う。第5章まで読んだけれど、ほんとうに感動的な歴史記述。 方法論のところは後日に譲って(歴史変動論、保守…

再版されてたのね(感激)

『EPF』訳、ゲット!

原田氏の指摘

「Dはeducationとenseignementを区別する。そしてenseignementがeducationの働きを持つとき、enseignement educatifが成り立つと見る。この場合、場合、enseignementが『教授』を意味するとすれば、educationは『人格形成』の作用を示していると考えられる…

前平氏の指摘

「『DTS』の発展図式が、長期的な、やや単線的なとして把握されているのに対して、『EPF』はまさしく『あるときは緩慢、単調、線状に、またあるときは、急激かつ強大に』といった不規則なリズムによって秩序の漸進的な交替と革命的な時代の不安定性と…

Fillouxの指摘

「Sur la pedagogie de D」,dans Revue francaise de pedagogie, Vol.44,jouil-sept,1978,83-98. 「Dは、《団体》の構成員たる教育者に対しては、学校体系の再組織化をすすんで担っていけるようになることを要請しているのだけれども、〔その一方で、〕彼…

雑感

今日は新宿にいったり色々して、少々くたびれた。 女子中学生の読む雑誌を見せてもらったのだが、バレンタイン特集だった。「好きな人にどう告白したらよいか」みたい企画があって、いくつかの戦略パターンが提示されていた。感心したのは、「『あ〜、もうす…

雑感

忙しくても、勉強時間は捻出したいと思う。 12000円分、本を注文した。 ケルテスのブラームス(『ハイドンの主題による変奏曲』)が聴きたくなった。 やっぱり、好き。

『近代市民社会の成立』

以前にも言及したが、成瀬先生。 ……「支配される者」と「支配するもの」とが「自由な市民」として同等であるというアリストテレス的な国家=市民社会理論から決定的に袂を分かったボダンと同様に、ホッブズもまた「主権」の所有者に対する「国民」の服従に「…

不安

来年度はかなり忙しくなりそうで、怖い。 このブログも、どうなりますことやら。

『未完成交響楽』

1933年、オーストリア。監督ウィリー・フォルスト。 双葉氏による紹介。 ナチスに支配される直前のオーストリア=ハンガリー映画界が生んだ世界古典映画史に輝く名作。フランツ・シューベルトは恋人に交響曲を捧げるが、悲恋に終るや、その第三、第四章を破…