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ご無沙汰してます

ひと月前、立派に自死を果たした「なごみワールド」ですが、浮遊した魂が下記のアドレスで独り言をつぶやいているようです。ちょっくら覗いてみようかという物好きな方がおられましたら、どうぞ。まあ相変わらず、というか、たぶん一段とつまらないですが。 …

とりあえず終了、のお知らせ

つらつらと駄文を重ねて参りましたが、とりあえず終わりにしようかと思います。大して面白くもない日記なのに、ちょくちょく覗いてきてもらった皆様には感謝申し上げます。ありがとうございました。 なお、幾分スタイルが変わるかもしれませんが、新しいペー…

川島雄三『女であること』(1958)

原作:川端康成 脚色:川島雄三、田中澄江、井手俊郎 撮影:飯村正 音楽:黛敏郎 主演:森雅之、原節子、久我美子、香川京子、三橋達也、太刀川洋一、石浜朗、音羽久米、中北千枝子、菅井きん、丸山明宏 結婚十年目の弁護士・佐山と教養豊かな妻・市子の夫婦…

シネマヴェーラ。やっぱり昔の日本映画っていいよな、と幸せな気分になる。久我美子が素晴らしかった(悪役だけど)。 冒頭で妙な歌う美輪明宏。トランスジェンダーという便利な言葉が発明されるまでは、「奇形としての自分を受け入れる」ぐらいしか、自己承…

飲み会。悪酔いしている先輩をみて、生活の荒み具合がありありと想像できてしまった。人生がここまで荒んでしまうことはありうるし、これほど荒みきらないうちに、転機を探ることもまた必要なのではないか、としみじみ思われてくる。成功モデルにとらわれて…

「世界最古の鉄器、トルコで発見 ヒッタイト起源説覆す」

2009年3月26日3時1分(asahi.com) 中近東文化センター(東京都三鷹市)が調査を続けているトルコのカマン・カレホユック遺跡で、紀元前2100〜同1950年の地層から、小刀の一部と見られる鉄器1点が発見された。鉄滓(てっさい)(鉄を生産・加工する…

最寄り駅までの途中、廃品回収業者を見つけたので、「ちょっとウチまで走ってくれますか?」と助手席に乗り込んで、壊れたパソコンとテレビを引き取ってもらった。スッキリ。業者の兄ちゃんは格闘技をやっているのか、自分がブツを運んでいるあいだ、シャド…

気分がわるい。急に寒くなるのとか、やめてほしい。何か小説を読もうと思って探したのだけれど、何を読んだらいいのか思いつかなくて、また桐野夏生の文庫本を買ってきてしまった。 『ヒストリエ』第5巻。謎の男の正体はフィリッポス。といっても、前巻の内…

電車の中で、レヴィナス『全体性と無限』(岩波文庫)の訳者解説(熊野純彦)を読む。他者を「理解する」ことの倫理的な問題性について。以下、読まなくてもいい引用。 他者を「理解」することも、もちろんありうることだろう。とはいえ他者はその理解を踏み…

ゾエ・カサヴェテス『ブロークン・イングリッシュ』(2007)

BROKEN ENGLISH アメリカ・フランス・日本合作映画 英語 1時間38分 出演: パーカー・ポージー、メルヴィル・プポー、ジーナ・ローランズ http://broken-english.jp/index.html 30代独身キャリア・ウーマンのノラは、男運の悪さに落ち込んでいた折、積極的な…

桐野夏生『残虐記』(新潮文庫)。精神衛生のために読んでみたのに、逆に気分がおかしくなった。少女が一年間監禁される話。 …私は夜の夢を紡ぐことによって、勘の鋭さを身に付けつつあった。嘘ではない。小説家になってから、私の直感は一度として外れたこ…

神崎繁『フーコー』(NHK出版)メモ

ベンヤミンのバロック解説。ギリシャ悲劇は理性と感情の対立葛藤を基本とするが、セネカのラテン悲劇においては「理性的な計略と過剰な情念の噴出」が両立する(76)。 デカルトの二元論だけがバロック的なのではない。精神と身体の干渉に関する学説の結論と…

『吼える60年代(計70分)』

カナダ・アニメーション映画名作選(A Selection of Canadian Animation: From the Collection of la Cinémathèque québécoise ) アル・センス『見聞話考夢行動映画』(1965) THE SEE, HEAR, TALK, THINK, DREAM AND ACT FILM(25分・16mm・カラー) 次か…

ずっと不振だったイチローの劇的な決勝タイムリーで、侍JAPANがWBC優勝。シャンパンファイトの様子を見ていると、やっぱり体育会系っていいよなぁ、と素直に思う。 自分も体育会系的メンタリティーを持っているつもりなのだが(いちおう本気)、それを前面に…

篠山紀信のメモ

『美術手帖』(4月号)のヌード写真を眺めていて気づいたのだが、篠山紀信というのは偉大な写真家であるらしい。 会田(誠) ……でも篠山さんは、エロティックな部分を強調しつつ、とても健康的でもありますよね。ヌード写真をまとめて見せていただいていると…

リリー・フランキーとみうらじゅんの対談(「グラビアン魂」BT出張版)。 L 撮影現場で篠山さんは、すごくいやらしい目で被写体を見てるんでしょうけど、出来上がった写真は違う。とてもかわいらしくて、女の子への幻想を男に抱かせる写真なんですよ。だから…

リチャード・ラグラヴェネーズ『P.S.アイラヴユー』(2007)

P.S.I LOVE YOU 2時間6分 出演:ヒラリー・スワンク、ジェラルド・バトラー、キャシー・ベイツ http://www.psiloveyou.jp/ 「まだ“さよなら”は言えないんだ」余命半年と宣告された夫が、妻へ遺した10通のラブレター。原作は世界40ヵ国以上でベス…

津村記久子『ポトスライムの舟』

舞台は奈良。のっぺりした郊外都市には違いないのだが、ちょっと歩けば興福寺の国宝館で阿修羅像を拝むこともできるという、何ともいえない自足感が作品世界にマッチしている。主人公は30歳くらいの工場勤めの女性。日常には息が詰まるし、将来も見えないが…

日常

池袋でタンタンを見送る会。終始エロ話。 テンガというグッズがあるらしくて、これは女より全然いいというので、女よりいいの?と尋ねてみると、だって女が一番いいとは限らないでしょう、とオタクO君。相変わらず発言が味わい深い。コンクリート使うのは危…

最寄り駅前のアーケードには、週3回ほどニセ浜田省吾(浜田省吾のコスプレをして浜田省吾の歌を歌っている)が出没し、私に向かって、信じられないほど下手くそな歌を歌いかけてくる。ああ、これは耐えられない、と思いつつも、自己満足なんてそんなもんだよ…

ミロス・フォアマン『宮廷画家ゴヤは見た』(2006)

GOYA'S GHOSTS 1時間54分 出演 ハビエル・バルデム、ナタリー・ポートマン、ステラン・スカルスガルド http://goya-mita.com/ 内外の動乱に揺れる19世紀初頭のスペイン。宮廷画家ゴヤは、美しい商人の娘と威厳に満ちた神父の肖像画を描いたが、その両者は…

ブログの設定について、いろいろと実験してますが、あまり気にしないで下さい。

酔っぱらっているのでうまく頭が働かないのだが、jtmさんからコメントをいただいたので、「難関男子校」である母校について、ちょっとだけ書きます。 昨日も話題になったのだが、わが母校は偏差値が高くて、それがどのくらいかというと、私が高3だったときの…

『ばかもの』の感想

「「ばかもの」の魅力は圧倒的なものです。しばらく何も出来ない、話すどころか考える事も出来ないほどの感慨に浸りました。人間の美しさを描いて、ここまで説得力のある小説はないでしょう。」(文芸評論家 福田和也氏) すごい激賞ぶり。 最初はポルノ小説…

プチ同窓会@上野。H氏、shou氏、skmt氏、新機軸のzima氏。 zima氏はいつも私をボケ役にあてがうので、文学部出身者同士のサロン的会話において、わたしが決してボケ役にとどまらないこと、ただ単に面倒くさいキャラではないことを見せつけようという個人的…

週刊誌の大学入試情報をチェック。母校の関東志向はどうやら高まっている様子。タイガース人気が全国区になったのは、関西の地盤沈下と相即的だった、と井上章一が指摘していた記憶があるが、東京一極集中の波には逆らえないということだろう。 本屋で子ども…

クリント・イーストウッド『チェンジリング』(2008)

Changeling 製作総指揮 ティム・ムーア、ジム・ウィテカー 製作 クリント・イーストウッド、ブライアン・グレイザー、ロン・ハワード、ロバート・ロレンツ 脚本 J・マイケル・ストラジンスキー 出演者 アンジェリーナ・ジョリー、ジョン・マルコヴィッチ(グ…

正真正銘のバカ(げんみつに関西弁的な意味でのバカ)のために時間と労力を費やす羽目に陥り、ハラワタが煮えくりかえった。だいたい「バカな人間」の場合、どこかに深刻なコンプレックスを抱えていたりして、「よく考えれば可哀想な人だよね〜」などと心理…

メモ

藤森照信『人類と建築の歴史』(ちくまプリマー新書)。 「…人類ははじめて木を自由に扱えるようになった。考古学者も気づいていないかもしれないが、磨製石器は木を相手にした時にしか、たいして役に立たない道具なのである」(24-25)。磨製石器は巨木を切…