ミロス・フォアマン『宮廷画家ゴヤは見た』(2006)

GOYA'S GHOSTS 1時間54分 出演 ハビエル・バルデムナタリー・ポートマンステラン・スカルスガルド http://goya-mita.com/
内外の動乱に揺れる19世紀初頭のスペイン。宮廷画家ゴヤは、美しい商人の娘と威厳に満ちた神父の肖像画を描いたが、その両者は数奇な運命を辿ることに……常に人間の真の姿を見極めようとしたゴヤの目を借りてフォアマン監督が描き出した人間の真実と愛の本質!!(GH)

ハビエル・バルデムって、けっこうすごい役者なんじゃないかと思った。めちゃくちゃエロいヘンタイ神父を演じているのだが、『コレラの時代の愛』と同様、この変態ぶりはあまりにリアル過ぎる。異端審問のためにナタリー・ポートマンが裸で監禁されているのだが、彼女のお尻をなでまわすシーンが、いわゆるひとつの萌えだった。
ナタリー・ポートマン一人二役をこなすなど、よく頑張っていた(笑)。15年間監禁された狂女役を力演していたが、どうせなら可愛らしい姿をもう少し長く見たかった。
ゴヤは育ちのよい天然キャラだったのが、たまたま大変な時代に遭遇してしまった、という感じで描かれている。近代とは、要するに大混乱であって、いやはや大変なことである。精神病者の収容所が出てきた。