2006-03-01から1ヶ月間の記事一覧

モンテスキュー

川枝先生(1996)。一度授業で教わったことのある先生。明晰このうえない叙述。 ……アベのみるところ、「社会」というこの認識されたばかりの新しい問題領域は、いわば、白紙に近い状態であり、人間のより幸福な生活を実現するため、実践理性を体現する行政府…

現実主義的教育

近代までのフランス教育史の特徴は、(1)持続する形式主義、(2)人間を対象とする教育、として見ることができる。これは、人間の精神的・内面的価値を重んじるキリスト教の影響である。ギリシア期においては、事物そのものに対する関心が強く存在してい…

買いたいもの

自転車。新しい携帯電話。I-POD。I-PODが使えるようになるためのパソコン。プリンタ。デジカメ(美しい情景を写してみたい)。 もともと物を買うのが苦手なので、欲しい気持ちよりも、おっくうな気持ちのほうが上回ってしまう。古本だけが、自信をもって購入…

一周年

この日記を始めたのが、去年の3月27日だから、いつのまにか1年が過ぎていたわけだ。今日が352日目の日記。 できればこれからも続けていきたい。

つかれてギスギスしてる

帰宅したら、日本の古本屋から注文した本が届いていた。 そこだけちょっとホッとした。

『多元化する「能力」と日本社会』

本田由紀先生。昨年(2005年)の終りに出た本。 社会において求められる能力が、「近代型能力」から「ポスト近代型能力」に移行しており、そのなかで従来のメリトクラシー原理ではない「ハイパー・メリトクラシー」とでも呼ぶべき社会的選抜原理が生じてきて…

つかれた。帰宅後洗濯した。ひさしぶりに銭湯にいった。お湯が熱かった。 バッハ『ロ短調ミサ曲』をリヒターで聴く。低音部を聴く。ねむい。

古典的教育の帰結

フランス語教育はきわめて低い地位にとどめられていたが、それに挑戦したのは1643年の小規模学校で、これはポール・ロワイヤルの教師によって行われたものだった。ジャンセニストである。制度的には短命に終わったが。 しかし、古典語教育中心主義は、その後…

ジェスイットと大学の教育体系

教育内容はかなり共通していたのだが、何が違うかというと、ジェスイットのコレージュが「詰め込み教育」だったのに対し、大学の方は「ゆとり教育」だったことである。 大学がゆるかったのは、(1)大学の活力が低下していたから(A:宗教戦争のため、B:…

『さらば夏の光よ』

フィルムセンター。山根成之監督、1976年。原作:遠藤周作、脚本:ジェームズ三木。郷ひろみ、秋吉久美子、川口厚、仲谷昇。 二人の少年と一人の少女の愛の共同体が瓦解させられてゆく様を、叙情に満ちた演出と郷ひろみの名演で描いた青春映画の傑作。山根成…

ジェスイットのコレージュ

ジェスイットたちは寄宿舎制度を嫌い、チューター制=指導教師制を好んだのだが、フランスは中央主権的な国民性のためか、比較的、寄宿生活が盛んになってしまったらしい。このことは、オックスフォードなどとは異なり、パリでコレージュが誕生したことの原…

ジェスイット会修道士

50ページ読書。今日は、久々に昔の資料(1949)も読んだりしたけど、EPFはやっぱり50ページにとどまったね。 ラブレー=博学教育、エラスムス=文芸教育、モンテーニュ=虚無主義的教育だが、教育思想が現実にどのように社会で実現したかということはまた別…

仏教

先日、ストレスに耐えかねて立ち寄った古本屋で衝動買いした本をパラパラめくってみたが、6巻のみということもあり、訳がわからない。なんとなくは分かるけど。楊枝の使い方とか、顔の洗い方とかも書いてあって、よく分からない。 「洗って清潔にするといっ…

しゃべり場再放送

しゃべり場の再放送をやっていた。「ゆとり教育ではダメで競争が必要」というテーマだったのだが、ディベート内容はともかく、提案者の発言がとても感動的だった。真面目に人生を考えていて、素晴らしい。主張が極端で間違っていたとしても、真面目だし、頭…

ラブレーとエラスムス、そしてモンテーニュ

とはいえ、同時代の教育思想である以上、ラブレーとエラスムスの間には共通点があったことを見逃すわけにはいきません。両者に共通しているのは、「義務感の低下」という問題でした。 先に、ラブレーがエラスムスより道徳に接近していたと述べました。ですが…

50ページ読書

昨日のエントリを読んで、「ははん、ラブレーは詰め込み教育で、エラスムスは文芸教育を主張した趣味人なのだね」と思った、そこのあなた。早とちりはいけません。「50ページ読書」の結果報告。 博学を教育の至上価値としたラブレーと、古典的文芸教育を至上…

てか、いつから私はメール送信マシーンになったのだよ。機械人間だよ、これじゃまったく。

EPFを50ページだけ読んで、一矢報いたことにする、これから始まる虚飾の人生。 ルネッサンス期(16世紀から18世紀末)の教育の特徴といえば、この時期から教育思想が芽生えたということなのですが、逆にいえば、それまでの時代は教育思想などというものは…

「ルポ 下層社会」

今月号の文芸春秋は、読みごたえのあるすごい記事が目白押しだが、これは佐野眞一氏によるルポである。1月3日の朝日新聞記事で、足立区の就学援助率が42%に達したという報道があったが、それを受けての取材。 足立区の就学援助率は、1993年度に15.8%であ…

メモ

人文学部が出来て、そのもとで国民部というのが出来て、その後、13Cくらいになると、コレージュが出来る。大学にあって人文学部の威信が高かったのは、それが論理学教育をおこなっていたからだ。コレージュでも論理学教育が行われた。論理学は、キリスト教…

最近買った本

先週の木曜くらいに買って、ちょくちょく読んでいた本。内田百輭。東京焼盡 (中公文庫)作者: 内田百けん出版社/メーカー: 中央公論新社発売日: 2004/03/25メディア: 文庫購入: 3人 クリック: 16回この商品を含むブログ (8件) を見る

『幇間の遺言』

悠玄亭玉介(ゆうげんてい たますけ)。おすすめ。 とってもタメになる。落語とか歌舞伎とか色物とか、昔の芸能界の裏話が盛りだくさんで、勉強になる。素晴らしい洒落も連発されており、特に「壁にミミあり、障子にメアリー」なんてのは、いつか必ず使って…

日韓戦

ひさしぶりの痛快事。福留の一発。韓国民が調子に乗っていたからねぇ。宿敵だからね。 でも、冷静に考えてみると、一番感謝しないといけないのは、明らかにメキシコですな。本当の敵は、韓国じゃなくて、メリケンだからねぇ。むしろ、アジアは一つだからね。

松元ヒロ

今日のMXテレビで出てきていたが、今日彼の演技を見なかった人は損をしたと思う。小泉のマネは、ほんとうに面白かった。 面白かったけど、今の気分は、不快。

いろいろと

サイアクな気分。 ウイルスセキュリティソフトをインストールしてみるのだが、そうするとネットにつながらなくなり、問い合わせしようにも、土日だと出来ない。これがとりあえず今、困っていること。 ほかにも、不全なことがいっぱいあって、不快きわまりな…

というわけで…

人間というのは愚かだし、それはほんとうに悲しいことだ。 爆弾を投下する飛行家の行動は何を意味するのであろうか。それは、人間というものは発明的な天稟の産み出した最新の成果をも原始的な衝動や動機を満足させるために利用しうる、ということである。か…

『嘆きの天使』

1930年。ジョゼフ・フォン・スタンバーグ監督。 非常に感銘を受けた。とりあえず、双葉氏の寸評。 謹厳実直な教師ヤニングスがキャバレーの歌姫ディートリッヒに出会い転落、最後は道化姿のまま死んでいく。この映画はマルレーネ・ディートリッヒのものであ…

疲れきった

とくに書くことなし。 私のアンテナにある「Sound and Fury」さんの3月12日付けの日記、ぜひ読んで見てください。

赤羽

まったく意味なく赤羽に行った。というか、赤羽に行くのに、意味などあろうはずがない。そういえば、中一の夏休み、東京見物に来て、初めて泊まったのが、赤羽だった。キミーの友達の家に、泊めてもらったのだ。あのとき、赤羽駅に降り立って、「東京の駅は…

ソニー・ロリンズ

この人は、浮かれている。浮かれた気分。Saxophone Colossusアーティスト: Sonny Rollins,Max Roach,Doug Watkins,Tommy Flanagan出版社/メーカー: Original Jazz Classics発売日: 1991/07/01メディア: CD クリック: 7回この商品を含むブログ (34件) を見る

雑読

ばっかりしてしまった。しかも、すごい勢いで。もっと今日はちゃんと勉強するはずだったのに。 落ち着いた筆致。読ませる。モーツァルト 天才の秘密 (文春新書)作者: 中野雄出版社/メーカー: 文藝春秋発売日: 2006/01/20メディア: 新書購入: 2人 クリック: 2…