2006-03-01から1ヶ月間の記事一覧

玉英堂書店

創価学会といえば『週刊新潮』だが、今日立ち読みしてて面白かったのは、神田神保町の玉英堂書店に創価学会書籍が充実しているという記事で、たしかにこのお店を必ずチェックしているワタクシも、そのことには前から気づいていたのだった。別に店主が学会員…

レイ・ブライアント

この人はきっと鬱体質なんだと思うね。内向的な感じがするね。レイ・ブライアント・トリオアーティスト: レイ・ブライアント・トリオ出版社/メーカー: ビクターエンタテインメント発売日: 2005/09/22メディア: CDこの商品を含むブログ (6件) を見る

重要な問題意識

『RMS』の著者は、功利主義的あるいは人間中心的公準をしりぞけようとし、しかしあまりにもリゴリスティックな定式化のために、いきおい意味理解的、動機論的なアプローチを否認するかたちとなったが、実は、行為における「意味」の問題はむしろかれの関心の…

大河内(1970)の続き

平明な名著だと改めて思う。 ミルの思想は折衷的なものだったようだが、それは措いておき、まずは1832年から1848年までのイギリス労働者階級が置かれた状況について、事実レベルでのメモ。 (1833年以来の工場法の改正は、実質的に労働者階級を満足させるこ…

『たそがれの維納』

1934年、ウィリー・フォルスト監督。双葉十三郎さんの寸評を引用。 ……指揮者の妻が福引で当てたチンチラのマフが狂言まわしとなって話は進む。人気画家が描いた仮面のヌードのモデルは兄の妻。絵がきっかけで若い娘が人間関係に加わって――。チンチラのマフと…

付け足し

19世紀末、勃興する資本主義経済を前に、(古典派)経済学は、コウリ主義的な理論モデル(=個人の欲求を説明変数とするモデル)を打ち立てた。しかし、個人の欲求を所与のものとするそうしたモデルは、社会的道徳的諸関係と経済的諸関係との深いつながりを…

何となく不発な感じ――D平等論

なかなかうまく生活リズムが作れない。今日読んだ論文の覚え書き。 社会が有機的に連帯するようになると、地位や財産の相続によってもたらされる「外在的不平等」はしだいに除去され、生得的な能力や才能の差異にもとづく「内在的不平等」が社会の構成原理と…

聴いてみる

イイ感じ。今日ははやく寝る。マイ・フェイヴァリット・シングスアーティスト: デイブ・ブルーベック,ジーン・ライト,ポール・デスモンド,ジョー・モレロ出版社/メーカー: ソニー・ミュージックレコーズ発売日: 1998/01/21メディア: CD クリック: 2回この商…

疲れた

今日読んだ本によると、コウリ主義といったって、ベンタムとかミルとかはきちんと公共利益について考えていたわけで、Hobbes流の厳格な個人主義をコウリ主義の典型と見るアメリカの学者たちは(Pとか)、南北戦争くらいからアメリカ社会で流行し、資本主義経…

中学生の馬鹿話

中2の女の子から相談を受けた。 「私たちのクラブの一員が、眉毛がすごく細くって、顧問の先生が怒って、『連帯責任だから眉毛が生えてくるまでは、部活中止』って言われたんですよー。でも、眉毛って、そんなにすぐ生えてこないじゃないですかー。だから、…

PAB(1919)

面白い。いろいろ引用してよい場所があるけど、今日は一ヶ所に決め打ちで。職業政治家が誕生したルーツについていくつかのパターンを論じているところで、弁護士について述べられているところがある。ここで、合理的法思想の発生とその射程が明らかにされて…

音楽のこと

ヴァント=ベルリンフィルの『未完成』、良いと思ったけど、シューベルト『交響曲第5番』を聴きたくなってワルター=コロンビアを引っ張りだしてきたら、ここに入っている『未完成』の方が断然美しいような気がしてきた。 バーンスタイン=コンセルトヘボウ…

『大転換』の続き

読んでみたのだが、よく理解できない所が多い。すごく気分が悪い。 大筋としては、1870年代以降、自由主義イデオロギーが蔓延し始めたとき、じつは「経済的自由主義と自由放任に対する対抗運動」(202)が生じており、たとえば労働問題とか、中央政府による…

『自由』

齋藤先生『自由』(2005)(岩波書店)の第一部を読んだ。 齋藤先生の見るところ、「近代のリベラりズムが一貫して警戒の視線を向けてきた〈国家〉が、《ある側面においては》、人びとの自由を脅かすものではなくなってきた」(17)というのが、現在、一番の…

ひとまず

jobとtaskが終わった。まだ戦後処理が残っているが…。 ところで、北海道の高校が不祥事でセンバツに出られないという話。封建主義、万歳。たかが野球の試合なので、これに出られないから悲劇というのは、教育のやり方と人生観が間違っているのである。品行方…

フィルムセンター

日曜12時から『喜劇 冠婚葬祭入門』という映画をやるらしく、ここに古今亭志ん朝が出演するようだ。出来れば観たい。

海後(1971)

ちょっと値が張った感じだが、1800円で購入。あまり生々しい叙述ではなく、どちらかといえば淡々とした書き方。 まずは、小川・佐藤・篠原の教科書について。 師範学校の教育学教科書として最も普及したこの『教育学』の内容は前に述べた吉田熊次著『系統的…

これはお勉強ではない

はい、逃避です。現実逃避。 ところで、久世光彦さんが亡くなったと聞いて、まず思いうかべたのは向田邦子、つぎは森繁久弥だ。週刊誌の連載があったからねえ。

経済学史入門

大河内先生(1970)より。 重商主義の長い期間を通じて、彼らにとっての富とは金または銀、一般に「財宝」であり、これを獲得する手段は長期、短期の視野の差はあったとしても、外国貿易であった。そしてそれを獲得する場所は、もっぱら海外市場でなければな…

凝縮された素朴さ

深夜、NHKでパウル・クレーの番組をやっていて、何の気なしに見ていたところ、非常に感動してしまった。1937年、ドイツでは頽廃美術展というのをやっていて、そこには前衛絵画が集められ、表現主義のエミール・ノルデ、エルンスト・キルヒナー、カンディンス…