2006-03-09から1日間の記事一覧

重要な問題意識

『RMS』の著者は、功利主義的あるいは人間中心的公準をしりぞけようとし、しかしあまりにもリゴリスティックな定式化のために、いきおい意味理解的、動機論的なアプローチを否認するかたちとなったが、実は、行為における「意味」の問題はむしろかれの関心の…

大河内(1970)の続き

平明な名著だと改めて思う。 ミルの思想は折衷的なものだったようだが、それは措いておき、まずは1832年から1848年までのイギリス労働者階級が置かれた状況について、事実レベルでのメモ。 (1833年以来の工場法の改正は、実質的に労働者階級を満足させるこ…

『たそがれの維納』

1934年、ウィリー・フォルスト監督。双葉十三郎さんの寸評を引用。 ……指揮者の妻が福引で当てたチンチラのマフが狂言まわしとなって話は進む。人気画家が描いた仮面のヌードのモデルは兄の妻。絵がきっかけで若い娘が人間関係に加わって――。チンチラのマフと…