2007-03-01から1ヶ月間の記事一覧

大混乱

気の重い事案が2件。 夕方、これ以上ないほど場違いな会合に臨む。けっこうな重労働の末、或る意味、歴史の証人になったかも・・・。 その後、色々あって家族に大混乱が発生。事態収拾のための連絡を取りつつ、懸案事項にとりあえずの見通しをつける。ああ、し…

労働

微妙に感傷的な気分になる。ありがとうございました。

手段の無規制(アノミー)

マイナスなことをあれこれ考え、ちょっくら気落ちしてみる。セコく考えると、現状がプラスなのかマイナスなのかよく分からなくなってくるが、大体で考えると、まあプラスなんじゃないだろうかと思い直す。ちょっとの失敗、ちょっとのマイナスは、テキパキと…

青山真治『Eli, Eli, Lema Sabachthani?』(2005)

監督、脚本:青山真治 音楽:長嶌寛幸 出演:浅野忠信 宮崎あおい 中原昌也 筒井康隆 戸田昌宏 鶴見辰吾 エリカ 内田春菊 眞野裕子 杉山彦々 古賀俊輔 斉藤陽一郎 川津祐介 岡田茉莉子 【story】エリ・エリ・レマ・サバクタニ。 西暦2015年。日本をはじめ、世界…

冨永昌敬『パビリオン山椒魚』(2006)

新文芸座。 2006年 98分 監督・脚本:冨永昌敬 出演:オダギリジョー 香椎由宇 高田純次 麻生祐未 光石研 KIKI 凡作の域を出ない。ぜんぜんダメ。 山椒魚を利権にしている金持ち一家のなかに母を探す末娘がいる。じつは末娘の姉とされている人物こそ父親の愛…

毎日新聞記事

植木等さん死去:高度成長を体現 したたかサラリーマン像 「お呼びでない? こりゃまた失礼いたしました」「わかっちゃいるけど、やめられない」。27日、惜しまれながら亡くなった植木等さん。高度経済成長下の管理社会でのサラリーマンのしたたかな生き方…

植木等さん死去

80歳。須川榮三『君も出世ができる』(1964)、古沢憲吾『ニッポン無責任野郎』(1962)、豊田四郎『如何なる星の下に』(1962年)などの映画を観た。これから発見していかなければならない人である。 JAZZ。すごく良い。気持ち良い。チャーリー・パーカー・…

新幹線

屁こき虫もおらず、柿の葉寿司をたべ、富士山を見て、本を読んで帰る。この楽しさ、らくちんさ。ありがたい。 ドイツ表現主義の映画のようなこのジャケット!!ビル・エバンスは言うに及ばず、ジム・ホールのギターも素晴らしい。UNDERCURRENTアーティスト: …

黒木和雄『紙屋悦子の青春』(2006)

新文芸座。必死で観にいった。 原作:松田正隆 監督:黒木和雄 脚本:黒木和雄/山田英樹 音楽:松村禎三 美術監督:木村威夫 撮影:川上皓市 照明:尾下栄治 録音:久保田幸雄 美術:安宅紀史 編集:奥原好幸 出演:原田知世 永瀬正敏 松岡俊介 本上まなみ …

飼い犬に吠えられる

背広姿と革靴の匂いで分からなかったのか、牙を剥いて吠えかかってきた。ショックだ。手塩にかけて育てた犬なのに。 その後、着替えてもう一度姿を見せたら、今度はしっぽを振って喜んでいる。散歩につれていってやった。だいぶ体力が衰えているようだ。いつ…

外は雨

雑誌を読んで、寝る。夜、荷物運び。

夜行バスの車中で屁をこく奴

許しがたいことに、8時間以上の密室空間のなかで、臆面もなく、断続的に屁をこきつづける人間がいた。マスクをしていたら、マスク自体が臭くなった。ハラワタが煮えくり返りながらも、7度目までは回数を数えていたが、後はバカらしくなってやめた。「自分…

島耕二『幻の馬』(1955)

(90分・35mm・カラー)小さな牧場に生まれた競走馬の哀しい生涯を、牧場一家の息子の視点で描く。馬のモデルは、大映社長・永田雅一がオーナーだった伝説的な駿馬トキノミノル。『地獄門』(1953年)以来大映が積極的に導入したイーストマンカラーによる作…

安田真奈『幸福(しあわせ)のスイッチ』(2006)

すごく良い。拍手を送りたい。 監督: 安田真奈 出演: 上野樹里, 本上まなみ, 沢田研二, 中村静香, 林剛史 奔放な性格の駆け出しデザイナー(上野樹里)が、和歌山の実家に戻って家業の電気屋(稲田電気)を二人の姉妹(本上まなみ、中村静香)とともに手伝い…

見ちゃダメ!市川準『あおげば尊し』(2005)

新文芸座。 監督・脚本、市川準。出演、テリー伊藤、薬師丸ひろ子、加藤武、麻生美代子。原作、重松清。 犯罪的な駄作。これと比べたら『ゆれる』は名作だ。うすっぺらいペラペラの人間が映画を撮ってみました、という感じ。多分、本など一冊も読んだことな…

成瀬巳喜男『コタンの口笛』(1959)

さすが成瀬監督。素晴らしい。 (126分・35mm・カラー)『鰯雲』に続く玉井=成瀬コンビの色彩シネマスコープ作品で、北海道のコタン(アイヌ村落)で、中学校での陰湿な差別にもめげず健気に暮らす姉弟を描く。北海道の秋の風景を収めようとしたが、紅葉が…

野口博志『赤い荒野』(1961)

フィルムセンター。撮影監督特集。 (85分・35mm・カラー)親友の牧場を乗っ取ろうとする悪玉たちを、牧場へ久々に戻ってきた“エースのジョー”が得意の拳銃さばきで退治する日活アクション作品。1961年前後に量産された和製西部劇の一つで、馬によるチェイス…

渋谷実『青銅の基督』(1955)

公開:1955年 監督:渋谷実 脚本:斎藤良輔、撮影:長岡博之、美術・松山崇 主演:岡田英次、滝沢修、香川京子、石浜朗、山田五十鈴、野添ひとみ 徳川幕府のキリシタン弾圧が激しさを増す中、南蛮の宣教師・キリシトファ・フェレラは拷問に耐えかね、幕府側…

トロツキー『レーニン』

光文社古典新訳文庫。これまでロシア語原典からの信頼に足る翻訳は無かったそうだ。 レーニンが死去し、スターリンがトロイカ派(ジノヴィエフ、カーメネフ)を中心にトロツキー追放の謀略を進める最中の1924年、この本は書かれた。党内民主主義すらも放棄す…

アンジェラ・アキ

朝から仕事。 家に帰ってくるとアンジジェラ・アキのライブドキュメンタリーをやっていて、椎名林檎がナレーションをしていたので見ることにした。って、椎名林檎、好きだったっけ?って話ですが、ええ、好きです、とまあ、そんなこんなで。アンジェラ・アキ…

プロレタリアート

二三日前にトロツキー『わが生涯』を読んでいたのだが、たしかそこにプロレタリアートの語源というのがあって、それによるとプロレタリアートというのは子供しか財産がない人たちのことを意味するのだという。それで私は千葉泰樹『煉瓦女工』(1940)を思い…

渋谷実『霧ある情事』(1959)

公開:1959年 監督:渋谷実 主演:岡田茉莉子 津川雅彦 三上真一郎 芳村真理 加東大介 妻の告別式当日、建設会社の常務・室岡は参列者に挨拶もできないほど忙しい。しかし、息子・浩一は公務執行妨害で留置所へ入れられ、電話が鳴り、愛人・園子から「関係を…

渋谷実『本日休診』(1952)

公開:1952年 監督:渋谷実 主演:柳永二郎、角梨枝子、鶴田浩二、淡島千景、田村秋子、三国連太郎、佐田啓二、岸恵子、市川紅梅 この日、三雲医院では戦後の新装開院1周年。休診の札をさげ、老医師と婆やは昼寝でもしようとしていたが…。突然、戦争の後遺…

終日労働、労働者のつぶやき

アイデンティティー問題どころではなくサバイブしなければならなかった貧しい世代があり、豊かになって社会の中でどう自己実現を果たしていくかが問題となった世代があり、豊かになりすぎて自己実現をあえて社会のなかで果たす必要がなくなった世代、つまり…

渋谷実『自由学校』(1951)

公開:1951年 監督:渋谷実 主演:佐分利信、高峰三枝子、淡島千景、佐田啓二、田村秋子、杉村春子、笠智衆 「自由がほしい」とつぶやく、エリートサラリーマン・五百助。会社を辞めたあげく、妻・駒子にも家から叩き出されるも、本当の自由を求めて放浪しは…

渋谷実『酔っぱらい天国』(1962)

公開:1962年 監督:渋谷実 主演:津川雅彦、倍賞千恵子、笠智衆、有馬稲子、石浜朗、伴淳三郎、佐藤慶 親子そろって大酒のみの耕三と史郎。ある日史郎はバーで野球選手と喧嘩になり、バットで殴り殺されてしまう。その後耕三は史郎の婚約者を引き取るのだが…

渋谷実『気違い部落』(1957)

公開:1957年 監督:渋谷実 主演:伊藤雄之助、淡島千景、水野久美、藤木満寿夫、山形勲、諸角啓二郎 東京付近のとある山間部に争いながら犬を追いかけ回すほど極貧に苦しむ村があった。村は機屋の良介と高利貸の又一によって仕切られていたのだが、村一番の…

渋谷実『悪女の季節』(1958)

公開:1958年 監督:渋谷実 主演:東野英治郎、山田五十鈴、岡田茉莉子、伊藤雄之助、片山明彦 欲深な老実業家・泰輔が貯めこんだ財産を目当てに、世話係りの元芸者の妙子、その娘・眸、昔の馴染みの客・片倉、殺し屋・秋ちゃんなど、癖者たちが私利私欲を剥…

研究会と飲み会

偉い先生たちのお話を聞く。異質な人たちに触れて、相変わらずの自分の社会的関心のなさに自己嫌悪を覚えた。つらい。

綿矢りさ『インストール』

今朝、読了。コムソモリスクナアムーレ。タミフル。 …女の人は顔よりずっと年老いた手を頬にあててしばらく私の制服に視線を漂わせていたが、恥ずかしくなったのか、またふっとうつむいてしまった。沈、黙。母が意図的に作り上げた威圧的な沈黙である。… う…