2005-07-01から1ヶ月間の記事一覧

坂口安吾の「恋愛論」

昨日書いたことですけどね、結局、人間の愚かさについての洞察から、すべては出発するわけですよ。 ほんとうのことというものは、ほんとうすぎるから、私はきらいだ。死ねば白骨になるという。死んでしまえばそれまでだという。こういうあたりまえすぎること…

巨人許すまじ

巨人が中日に3連敗。おかげでタイガースとのゲーム差は3に縮まった。 許せん!まじで怒った。「史上最強打線」とちゃうかったんかい!球界の盟主を気取りやがって、いまのプロ野球はタイガースが支えてることを忘れるな。醜態さらしとったら、阪神主体で独…

集団ネット自殺

教育テレビで、渋井哲也氏による「集団ネット自殺」の特集。 ネット自殺希望者の25歳の女性が出てきて、「生きていても面倒なだけ。死は特別なことではない」みたいなことを言っていたが、この発言はきわめて欺瞞的である。 私に言わせれば、生きていくこと…

さすが談志師匠

先日の地震が起きたとき、談志師匠は浅草で公演の最中だったようで、今日の『言いたい放題』(MXテレビ)では、そのときの模様が放送されていた。 さすがは、談志師匠である。地震のまっただなか、暴れ馬に乗っている演技をアドリブでやっていた。今度地震が…

朝日ドットコムニュース

先生の平均年齢、小中高とも過去最高 文科省調査 (2005年07月28日20時16分) 「小学校の先生は44歳、中学43歳、高校44歳」。文部科学省は28日、3年ぶりに実施した教員統計調査を発表した。平均年齢は、大量採用期の教員が40〜50代で年齢を重ね…

高橋哲哉(バカ)

予想できたことだが、やはりひどい本だった。というか、このダメさ加減は想像以上だ。哲学者としても二流以下であることが確実にわかる。とにかく、もう書き散らすのはやめてほしい。実際、この人を税金で雇っているのも不快である。教育と国家 (講談社現代…

そろそろ

taskにとりかからないと。

良質だがやや生真面目な左の本

山口二郎『戦後政治の崩壊』をパラパラとめくってみる。 小泉政権の肯定的評価についてはこんな感じ。 筆者は、リスクの個人化という小泉改革の改革路線には反対である。しかし、自民党・官僚連合体が長年築いてきた裁量的政策によるリスクの社会化の仕組み…

網野善彦

米原子力空母エンタープライズ寄港阻止闘争で投石する人々の姿から、「飛礫」という人類学的現象に思いを巡らし、「人類の原始」に根をおろした「民衆」の存在を、中世史のなかに見出そうと試みた網野善彦は、トランセンデンタルな領域における人間の根源的…

これは良い

中沢新一『僕の叔父さん 網野善彦』を読んでいる。多少とも人文系の教養に親しんだ人間であれば、これほど深いところで思考を揺さぶられる書物にもそう出会えるものではないだろう。感動的ですらある。 横浜見物。台風だったけど。

ゲーテ曰く

同書の113ページに、ゲーテの言葉が引用されていて、素敵だと思った。「行動者は常に非良心的である」というのがお題。 社会的行動を起すということは、ある時点で認識作用を断念して不十分な理解のまま行動に移るということを意味する。したがって、ある一…

『「ダメな教師」の見分け方』

戸田忠雄『「ダメな教師」の見分け方』、なかなか良い本です。 教育というのは評価基準が明確にできないこともあって、戦後の教師集団は一貫して評価される立場に立つことを拒み続けてきました。しかし「ダメ教師」の存在自体は、かなりはっきりと分かるので…

『教科書採択の真相』

藤岡信勝『教科書採択の真相』を読む。 日本は戦後一貫して自由主義陣営に属し、高度に発達した経済をもつ国である。ところが、その国で使われている教科書は、マルクス=レーニン主義の思想にもとづいて書かれている。その教科書は文部省の検定を堂々とパス…

『情熱大陸』大植英次

番組内容は、以下のとおり。 「世界驚嘆!オペラの聖地に新たな歴史を刻む剛健指揮者大植英次」 情熱大陸◇指揮者の大植英次に密着する。22歳の時に渡米し、小澤征爾やレナード・バーンスタインらに師事。現在はドイツ・ハノーバーを本拠地に活躍し、世界の注…

アメリカにおける保守主義の諸類型

古矢旬『アメリカ 過去と現在の間』を読む。実は最近アメリカに興味があるのだ(ようやく?)。かったるい部分もあるが、第四章「保守主義」が面白かった。 著者によると、アメリカにおいては純然たる保守主義は見出せないか、あるいはきわめて見出しにくい…

地震

今日の地震は揺れましたね。震度4か5弱ということだが、結構怖かった。ちょうど用事ついでに神田の古本屋街にいたのですが、かなり古い建物の店にいたもんで、棚の本の揺れようといったら尋常ではありませんでした。もう出口でぼぅっと突っ立っているジジ…

佐藤優『国家の罠』PART2

読了。非常に読みごたえがあった。機微に関わる話ばかりなので丁寧に読まなければいけないが、それだけの価値は十分にある。昨日は外務省の話を中心に書いたので、今日は「国策捜査」について書くことにする。 逮捕三日後、佐藤氏と彼の取調べ担当であった西…

佐藤優『国家の罠』

佐藤優『国家の罠 外務省のラスプーチンと呼ばれて』を読んでいる。2002年に背任容疑などで逮捕された、外務官僚の手記である。外務大臣だった田中真紀子と鈴木宗男の抗争は記憶に新しいが、その際、田中真紀子から著者は「ラスプーチン」と呼ばれ、「伏魔伝…

ヴァントの第九

風邪がなおらず、持病の口内炎・舌炎が口中に出来ている。 こんな真夏に誰も聴いている人はいないと思うが、数日前から何となく聴きたい気分だったベートーベン第9番を、1986年のヴァントの指揮で聴いた。750円でゲットしたので。本当は冬の晴れた日に外を…

終わった

課題を複数終え、やっと自分の時間が持てそう。疲れた―。

ミー子

古い住宅やアパートの密集するせまい路地を抜けて、帰り道を急いでいると、駐車してある車の上にコトンと飛び乗ったのはミー子だった。ミー子は身体つきからみてまだ若い。ブルーがかったシマシマ模様をしている。私はしゃがみこんだ。ミー子は近づき、私に…

本日の動静

午前、音楽鑑賞、インターネットなどをして過ごす。パソコンで課題をこなすなどして過ごす。来客なし。 正午頃、だるさを覚える。薬による眠気のため、昼寝などして過ごす。来客なし。 昼過ぎ、モスバーガーにて新聞を読み、勉強などして過ごす。体調がやや…

Bruckner

ここ数日、ぼうっとした頭で『ブルックナー交響曲第7番』を聴いている。とくに第2章のアダージョ。ヴァント指揮ベルリンフィル(1999)。すべてが赦されているような気分になってしまう、あまりに美しい旋律。つい、陶酔。

風邪

これはアレだな。前に診てもらったお医者さん、あれヤブだったかもしれないな。全然なおらないよ。三年に一度あるか、というくらいのひどさ。

あれこれ雑感

郵政がらみで政界に解散風が吹いているようだが、造反議員が51名もいるらしく、彼らに公認を出さないとするならば自民党は必然的に解体するわけで、小泉がかつて「自民党をぶっつぶす」と云っていたのはこのことだったのか、と邪推することもまったく不可能…

『「戦艦大和」と戦後』

吉田満文集『「戦艦大和」と戦後』(ちくま学芸文庫)。 吉田満の散文には、高い評価があたえられている。実際、素晴らしい文章だと思う。精神の緊密な働きが、文体へとそのまま結晶しているからである。では、吉田が精神を緊密に働かせなければならなかった…

おじさん

姉に子供が生まれた。甥っ子である。誕生の瞬間、姉は母、父は祖父、母は祖母、私は叔父、妹は叔母、祖母は曾祖母になるのだから、不思議なものである。10年もたったら、私は彼とどんな話をするようになるのだろうと考えると、これまた不思議な感興が湧く。 …

冗談はともかく、バーンスタイン

これは本当に凄い。 許光俊も批評文を書いているが、まったく誇張ではない。部分的に引用しておく。 チャイコフスキー交響曲第五番(ニューヨーク・フィルハーモニック、一九八八年)は、第一楽章序章からして、ひたすら暗い。ターラーという下降する音が執…

ひとりmusicバトン

もう下火かもしれないが、musicバトンというのが、ブログ界で流行っていた。各人が音楽の趣味趣向をそれぞれ発表し、ついでに商品データなどを表示させて、消費社会の熱気を煽ろうとでもいうような、ねずみ講によく似た企画である。 もちろん、私にはブログ…

誰の文章か分かるよね?

メモね。 教育。 イ、教育とは元来、人生と社会の全過程において行われている機能であり、活動である。社会における教育とは必ずしも、家庭教育、教会教育、職場教育、党・組合学校教育というような教育を目的とし、意図した活動ではない。むしろ思われざる…