2006-01-01から1ヶ月間の記事一覧

しんどい

テレビをザッピングしていたら『今日の出来事』で中学受験の特集をやっていて、出てきた子供が関西弁を話していたので、関西の受験かぁ、懐かしいなぁと思っていたら、なんとその子供が受験するのがわが母校T中学だったので、めちゃくちゃ驚いた。だって、…

疲れた

安くで見つけたので、ペラペラとめくってみる。 網野善彦の逸話で有名なあの北園高校、斉藤貴男の出身校だったんだね。 「学校群制度批判」への懐疑などが示されていたりするが、たしかに学校間格差を認めるとすると、それはどの程度、どのような理念によっ…

天才の話

昨日の天才の話ですが、「天才」という形象が生まれるようになったのは、ルネッサンスまで遡ってみると、こういう事情です。 人間本位主義の伝統において、この用語法(=「人間」引用者注)は、動物から、そして宇宙における存在の階梯に沿って位置づけられ…

『NO DIRECTION HOME』

NHKのページより、引用。 アメリカを代表する映画監督の一人、マーティン・スコセッシによるボブ・ディラン初の長編ドキュメンタリー自伝映画『ボブ・ディラン:No Direction Home』。アメリカを代表するシンガー・ソングライター、ボブ・ディランの1961〜19…

チェリビダッケ

エディションより。シェラザード、素晴らしい。モツレク、ミサ曲ロ短調、ほんと最高。最近は、チャイコ4番を聴いていて、この美しさにも言葉が見つからない。 ミサ曲ロ短調(J.S.バッハ) レクイエム(モーツァルト) レクイエム(ヴェルディ) レクイエム(フォー…

『疲労』

国木田独歩の遺作に『疲労』という短編があるらしい。再び、『明治思想史』より。 独歩がどんなつもりでこんな作品を書いたのか私は知らない。しかし私はこの短編を読んであたかも明治四十年間の努力そのものの到達した終末の姿を見せつけられた思いがした。…

細木カズコ

国民が馬鹿、で思い出したが、週刊誌を立ち読みしていたら、細木数子が、ライブドアの株が五倍に上がるとテレビで放言していたのだそうだ。これは訴訟されれば、「風説の流布」にあたる可能性が高い。誰か訴訟を起してくれないかしら。私は品性があるので、…

雑感

今日はえらく消耗した。ま、しゃないか。 ところで、今日の国会での小泉の答弁だが、あれはどう考えても、不真面目すぎる。ああいう言動は、たぶん、「野党はつまらない反対意見ばかり言う」というメッセージを国民に発信するための、パフォーマンスとして計…

カントローヴィチ

意に添わないtaskにかかずらっていたら、だんだんイライラしてきたので、カテキョウ前に、神保町まで緊急避難することにした。まずは、1969年〔増補版〕(1954年初版)の研究資料をゲット。次に、傍らをふと見ると『北一輝著作集Ⅰ・Ⅱ』があるではないか。い…

『「ニート」って言うな』

光文社新書の新刊。昨日、本田先生の執筆部分を中心に読んだ。 本田先生によれば、ニートは言われているほど増えているわけではなく(もちろん、増えてはいるのだが)、また働く気のない人ばかりというわけではない。しかし「ニート」問題が煽られることによ…

高坂正顕

高坂正顕『明治思想史』(1968)。 この著作は、思想史業界ではどう評価されているのだろうか。文章は絶品、論旨は明快、扱われている素材は魅力的だし、その配列の妙にも感心してしまう。要するに、名著だと思うのだが、あまりの読みやすさにかえって、学問…

『メゾン・ド・ヒミコ』(2005)

犬童一心監督。脚本、渡辺あや。主演、オダギリ・ジョー、柴咲コウ。 『ジョゼと虎と魚たち』は本当にすばらしかったが、本作もなかなかの力作。といっても、『ジョゼ』には及ばないかもしれない。 ゲイのための老人ホームが映画の舞台。父がゲイであったた…

ホリエモン

ホリエモンが逮捕されたということだ。 ニュースでは、ホリエモンの「成功と転落」物語が、ここぞとばかりに語られている。しかし、こうした報道に充満しているような、「人生の転落劇を見たい」という欲望のあり方こそが、ホリエモン人気を支えていた当のメ…

上映予定のメモ

大雪ですな。フィルムセンターの企画「ドイツ・オーストリア映画名作選」から。 ①カリガリ博士。1/17、2/19、3/16。 ②嘆きの天使。1/20、2/25、3/14。 ③会議は踊る。1/20、2/26、3/22。 ④三文オペラ。1/21、2/21、3/22。 ⑤狂乱のモンテカルロ。1/22、2/23。 …

カレーな食生活

『フィンランド駅へ』を古本屋で安く手に入れるはずだったのに、誰かが先に買ってしまったようだ。私が買う予定だったのに。 昼カレーを食べ、夜もカレーを食べる。いや、まあ、好きだけど。

obennkyou

ちょっとだけ引用。 哲学もまた、その実践面においては、ソフィストたちの議論と優劣を競うの一構想であった。だが他方において、人間がその本性からして社会的存在である以上、教育によって得られる知識の基本は、確かな真理に基づくものだと信じられてもい…

最近の傾向

宵っ張り。あと、ここ一年ばかり、かなり人当たりが良くなったぶん、隠れた所で気難しさがパワーアップしたと思う。たまにはピュアになりたい。

『男どき女どき』

昨晩、寝しなに向田邦子のエッセイを読んでいたのだが、やはり良いなあ。骨っぽい所があるのが、良いのだと思う。まずは、森繁久弥の話から。 大きい山は、よじ登っている時にはその全貌は見えないものです。 裾野は広く、懐ろは深く、変化自在。 私はこの頃…

疲れた

疲労。 宮崎勤がとうとう死刑判決になったが、明らかにおかしいと思う。 吉岡忍さんのルポを読めば分かるように、あの犯行のなかに、正常な意味での性的欲求が成り立つと考える方が、不自然である。 このぶんだと、麻原も死刑になるだろう。

Augustinus

354−430。けっこう長生きですな。 彼といえば『告白』が有名だが、これは信仰の記録、神の讃美として書かれたものなので、近代の自我の話とはちょっと違う。もともとマニ教の二元論にはまっていたアフリカ人Augustinusだが、アンプロシウスや新Platon派のプ…

普遍教会

昨日の続き。 ゲルマン人のアラリクスが5世紀にローマ帝国に侵入し、476年に西ローマ帝国は滅亡するわけですが、その後はクリスト教が領域を支えることになった。それでまあ、クリスト教の制度化の問題が生じてくるわけだが、とりあえず正典と儀礼が確定され…

オジャマモン

オジャマモンことコジマオジマ社長が、明日、証人喚問されるらしく、テレビに出演していた。別にこの人の無教養を嘲るつもりはないが、「きちんと私どもの汚名を挽回したい」とか云っていて、ちょっと面白かった。これ以上、なんの汚名を挽回しようってのか…

クリスト教

クリスト誕生のころは、ローマでは共和政が滅んで帝政が成立する時期であり、古代普遍世界はいわば精神的な空白のなかにあって、民衆の心を燃えたたせるようなものはなくなっていた。(クリスト教はその穴を埋めた。)78 ギリシア文明は人間を中心としていた…

ローマ帝国

大土地所有制開始以前のローマでは、キヴィタスにおいてポリスと類似の政治観念が見られた。しかし農奴が出現し、自然経済化が進展し、また私兵傭兵が一般化すると、それは立ち行かなくなる。そこで後期ストアの賢人のなかには、悲劇の人が続出するわけであ…

普遍世界の成立oikumene

(マケドニア帝国の成立後、ポリスの公民意識が摩滅し)それに代わって出て来たのが世界の公民Kosmopolitesという新しい意識である。53 こういうポリスの喪失を最も生々しく示した一連の哲学者がキュニコスKynikos学派(である。)54 ポリス喪失時代のEpikur…

Aristoteles

(Platonは超越的な真実在をイデアと呼んだが、Aristotelesは)一つ一つの個物にその場所を与えて、生成発展という概念で全体を説明しようとした……36 形相は個物を超越しない.……逆に、個物が、やがて生成発展していく姿として、形相eidosは位置付けられてい…

Platon

Platonにとって、政治の問題は終始関心の中心にありながら、世界の全体的把握の中にそれを見直し基礎づけようとしたことにより、彼の哲学はソフィストにない広がりを持つことになった。19 さらに興味深いのは、Platonが人間はこの真実在イデアを認識したいと…

ソフィスト

……nomosというギリシア語は、法であると同時に伝統や慣習を意味した。したがってその内容はポリスごとに異なり、普遍性をもたない。その相対性を自覚しやすいイオニア植民地においてこのnomosに対する普遍的な自然physisが問われたのであって、そこにはポリ…

obennkyou

社会ケイヤク論がどーのこーの言うためには、もう一度、近代以前の政治学史をおさらいしておく必要があると考え、福田大先生の『政治学史』を復習。以下、メモ。

BIG BOX

実は昨日、あまりにハイテンションで読書に励んだので、私の脳味噌にとっては劇薬にも等しいドトールのアイスコーヒーを以ってしても、今日はあまり能率が上がらず、仕方がないので、早稲田のBIG BOXの古書展に出かけることにした。 で、「古書現世」という…