ホリエモン

ホリエモンが逮捕されたということだ。
ニュースでは、ホリエモンの「成功と転落」物語が、ここぞとばかりに語られている。しかし、こうした報道に充満しているような、「人生の転落劇を見たい」という欲望のあり方こそが、ホリエモン人気を支えていた当のメンタリティーではなかっただろうか、と思っちゃいますよね。
去年の夏頃だったか、談志師匠は「ホリエモン、顔がキライだネ」とおっしゃっていた。私自身は、規制緩和のすべてが新自由主義ではないと考える立場だが、ホリエモンの猪突猛進ぶりに痛快さを感じていたと思ったら、今度はその転落を傍観者的に喜んでいるような、そういうパチンコ的な薄っぺらさは、この際、ご勘弁願いたいですな。たしかに、彼は憎めないキャラクターを持っていたのだし。