2006-11-01から1ヶ月間の記事一覧

赤塚不二夫『人生これでいいのだ!!』(集英社文庫)

「人生これでいいのか?」と思い、昨日読んだのだけど、これは名著。人生論ではイーストウッドなんぞ、逆立ちしたって赤塚先生に敵わない。引用したい言葉が無数に散りばめられているが、これを紹介しておきたい。 【問】漠然とした不安 僕はいわゆる登校拒…

『父親たちの星条旗』

今日は書きたいことが多くて困るのだが、まずはこれから。渋谷シネセゾン。渋谷で映画を見るのは実は好き。 クリント・イーストウッドの作品は『ミリオンダラー・ベイビー』を見たことがある。私はそんなに感心しなかった。各所で高い評判の『星条旗』はどう…

おととい買った本

迫り来る緊迫感に耐えられず逃避した古本屋で、柳宗悦『蒐集物語』(中公文庫・復刊限定)700円、岡野弘彦『折口信夫の晩年』(中公文庫)150円、を買う。柳のは高いかと思ったが、欲しかったので、気持ちにまかせた。岡野の方が安いから400円の本を2冊買っ…

自分のだけプリミティヴ

ほとんど徹夜に近い状態でフラフラになりながら、でもまずまず頑張った。 Hiroumixが『児童文化書々…』を返すというのでドトールで談話。芸能界について。場所柄、傍目には明らかにオタクと映っただろう。オタクというか、ドラマ好きのOLに近い。 その後も…

『のだめカンタービレ』

いつもは月曜は帰れないので、今日はじめて見ることができた。 配役、キャラクターの造型、プロットおよび脚本の出来など、どれをとっても『セーラー服と機関銃』をはるかに上回っているように感じた。他のドラマはあんまり知らないが、上野樹里の独り勝ちと…

毎日ムック

各所で言及されているので、昨日、立ち読みした。書物奉行さんのイラストを拝見。退屈男さんらしき人は、たぶんこの人でないかという人を見たことがあるのだが。 昨晩は「革命の主観的条件」についてうまく整理した文章を読んだので、ヒマなときに引用したい…

『イワン・イリイチの死』

トルストイ。昨晩読了したのだが、そのせいで世俗的なことに打ち込む気を失ってしまった。今日は気分がぜんぜん乗らなかった。 死の意識に苛まれたイリイチは心の声とともに内省する。 幼年期には確かに、もしも取り戻せるならばもう一度味わってみたいよう…

ミジメな出来事

美しい秋晴れ。けっこういい感じだった。 阿部良雄『若いヨーロッパ パリ留学記』(中公文庫 1979)、300円。 池島信平『雑誌記者』(中公文庫 1977)、300円。 長谷川如是閑『私の常識哲学』(講談社学術文庫 1987)、200円。 他一冊。濃いコーヒーとチーズ…

これでいじめも解決!?

朝ナマでいじめ問題。番組を全然見ずに言うのだが、今回のいじめ連鎖はもちろん、子どもがマスコミ報道に暗示的な影響を受けたことによる。したがって、いじめそのものをなくすこととともに、マスコミ報道のあり方を見直すことが方策となるだろう。世論が「…

『セーラー服と機関銃』

視聴。長澤まさみちゃんの熱演をただただ応援するだけのアホな視聴者に成り下がる。 とはいえ、見ていないので想像で言うのだけれど、たぶん80年代の薬師丸ひろ子がもっていたアウラの再現とまではいかなかったのではないか。性的にタブー視された、それゆえ…

『日本のいちばん長い日』(1967)

フィルムセンター、4時から。双葉十三郎『日本映画 ぼくの300本』より。 一九四五年(昭和二十)年八月十四日から十五日にかけて、当時国民が知らなかったところでいったい何が起きていたのか?大宅壮一の原作を橋本忍が脚本化、岡本喜八が監督した東宝…

自分がキライ

ここ数日で労力を使い果たしたので、疲労困憊。仕事を終えてから、労力と出来栄えのアンバランスぶりを確認して、自嘲気味。 今日は、「質問の意味が分かりません」と言い続け、相手の気分を害した。ほんとに分からなかったからだが、でも私は、冗談の通じな…

核保有論議について

『週刊プレイボーイ』で宮崎哲哉がしつこく話題にしている。論議すら認めない朝日はイカンというのだ。たしかに核保有が原理的次元でタブーではありえないという意思表示は国際戦略上重要だと思うが、当然ながら核保有という選択肢が現実的に望まれるべきで…

みかんの食いすぎ

煮詰ったらとりあえずミカンを食べているため、このままだとオシッコがオレンジジュースになってしまう。というのは冗談にしても、中和させるためにブドウジュースを買ってきた。効くだろうか? 某学者ブログのコメント欄がフィーバーして、休止状態になった…

チェリの聴きすぎ

チャイコフスキー交響曲第4番。ブルックナー6番。バッハ「ミサ曲ロ短調」。モツレク。プロコフィエフ1番・5番。

チョコの食べすぎ

とくに説明しませんが、これ↓。甥っ子を威嚇。 さて、おととい村山書店で本を見ていたのだが、バイトの女の子と店主がこんな話をしていた。 「私はずっと論理的に言い表せない物事が存在することが嫌で、あらゆることを言葉で明確に表現しようと努力してきた…

歳をとるのは嫌だけど、歳をとらないと死んでしまうから…

…仕方なく、生きていく。 遠藤 久美子 押尾 学 釈 由美子小泉 孝太郎 岩崎 恭子 長谷川 京子 矢井田 瞳 白石 美帆 関本 健太郎 なかやま きんに君 浜崎 あゆみ 長瀬 智也 椎名 林檎 河野 明子 矢田 亜希子// 堂本 光一 元 ちとせ 高島 彩 森田 剛 魔裟斗 …

平凡社東洋文庫

根を詰めすぎてアタマが芯から痛くなってきたので、神保町に走った。樋口 陽一『「日本国憲法」まっとうに議論するために』(みすず書房)とともに、これを衝動買い。随筆 明治文学〈1〉政治篇・文学篇 (東洋文庫)作者: 柳田泉,谷川恵一出版社/メーカー: 平…

時事ネタで思うこと

タウンミーティングのやらせ質問、電通がらみだというが、明らかに大問題であるにもかかわらず、マスコミの論調がユルすぎる。 新庄がデザイナー。紀香が結婚。日テレ、なるとも中止。skmt 2006/11/17 13:33 ○○○○については、入社時に○○出身の先輩から「○○と…

折口信夫

昨日のテレビで中沢新一が折口信夫について語っているのを見た。 古層としての神の概念に関し、折口はそれを共同体の外部から訪れるマレビトと考えたが、柳田は神は共同体に内在するもの、すなわち先祖信仰であると考えた。 この分岐はきわめて興味深いもの…

開眼

こうも毎日通っていると危うい精神のバランスをなんとかそれで保っていることがバレバレで痛々しくも感じられるかもしれないが、今日は右ピッチャーに対するバッティングの極意にとうとう開眼してしまった。やはり球をしっかり見るためには、顔は投手に正対…

小説を読むこと

忙しいし、頭がいたいし、どうせ考えられないからというので、ふだん読まない小説なぞを読んだ。小説でも読むしかないし、それが面白かったりすると、浮上のきっかけをつかめることだってある。それに私は長い間小説よりも現実の方が面白いと思い小説を読ま…

小林信彦『うらなり』

読了。たいへん面白かった。 「その深部において悲劇として読まれることを望んでいる」(有光隆司、「創作ノート」)という『坊つちやん』作品*1の登場人物、うらなりが主人公の作品。人生を反芻するうらなりの内向ぶりが何ともいえず味わい深い。初老にもな…

教育基本法

そろそろ強行採決される見通し。教育再生会議とは別ルートの審議なんだね。 教委については、民主党は廃止案をかかげているようだが、自民党は強化をめざす方向性のようだ。どのように強化するかまでは、調べていないので何ともいえない。 教育基本法、本当…

BGM

『フィガロの結婚』(ショルティ。犬の名前みたい)の三枚組が全部流れ終わったので、シベリウス2番でも聴くか、と思ったが、ちょびっとうるさいな、コレ。モーツァルトはこちらの意識を乱してこないので、ヨロシイ。『レクイエム』に変更。深夜に聴くのは…

さむい

なかなかはかどるものでもない。 昼、日中戦争のテレビを見て、南京攻略について勉強。 新書を一冊読んだ。予想外と言っては失礼だが、実にすばらしい出来栄えだった。 カビキラーを買う。煮詰ったら、フロ掃除。 いや、煮詰ってるわ、これ。ダレカ、タスケ…

ウロウロ

ミゾグチの張り詰めた絵はつらいので、おかしくなった頭を回復させるためだけに、うろちょろした。ほんと、うろちょろしただけ。 犬が死ぬ話。こんなに落ち着いた生活、私は送れそうにない。田舎で農業でもやれば出来ると思うけど。それにしてもマイケルくん…

気づいたこと

文章がへたくそだ。前からかもしれないが、下手になったような気もする。やっぱり頭が悪いのか?

溝口健二『西鶴一代女』(1952)

昨晩、新藤兼人『小説 田中絹代』(文春文庫、1986)を読んでいたら、やはり『お遊さま』は失敗作だったようで、田中も溝口もイメージがつかめないままに終わった作品であったらしい。戦後、新しさを求めて焦っていた溝口の模索段階の作品だったようだ。他方…

『わが亡きあとに洪水はきたれ!』

斉藤茂男『わが亡きあとに洪水はきたれ!』(ちくま文庫、1974→1990)。本筋ではないが、以下、メモ。『素顔の××』 統計によると、青年労働者(二九歳以下)の学歴構成は、一九六五年(昭和四〇年)で小・中卒者が四七・八パーセントだったが、彼が入社した…