2006-01-01から1ヶ月間の記事一覧

『国語教科書の思想』

石原先生。それにしても、本書の以下の命題は激しく気になる。 戦後の学校教育は子供の人格形成を使命の一つとしてきた。そして、いわゆる主要教科の中でその役割を中心的に担ってきたのが国語である。例外的な要素もあるが、ごく大雑把に言えば、戦前の国語…

ダンディズムについて

ちょっと必要があって、ダンディズムについて考察してみる。 ボードレールは『現代生活の画家』という批評文において、「ダンディスムとは頽廃の諸時代における英雄性の最後の輝きだ」と述べた(195)。どういうことか。 まず重要なのは、ダンディズムがスノ…

「タクシー運転手は眠れない」

NHK。何かの賞を受賞したということで、再放送された番組。たしかに色々と考えさせられる。 規制緩和によって、大阪のタクシー業界では運賃の値下げ競争が激化し、運転手の生活を脅かしている。競争に乗りおくれた企業では、運転手の年収は300万円台前半ほど…

『腹腹時計と〈狼〉』(1975)

とうとう読んじゃいました。三菱重工爆破事件などで知られる「東アジア反日ブソウ戦線」は、「狼」「大地の牙」「さそり」から構成された左翼ラディカリスト集団である。本書では、彼らをめぐる報道のあり方への疑問、事件が新右翼の急進主義者にとって持つ…

『法と社会』

この分野については、初歩的知識すら全く欠如しているので、最近ちょくちょく勉強している。本書は、碧海先生による初心者向け入門書。しかし、不思議な世界だ。たとえば―― 十九世紀の前半に活躍したドイツの法学者サヴィニー(1779−1861)は、啓蒙時代の合…

『教育委員会廃止論』

前に予告しておいたので、コメントします。「文科省の机上の運営論を理想的にシミュレーションをしてみましょう」(以下、128〜130)。 すべての教員は、採用基準の中心となるペーパーテストは満点であり、教育技術も子供たちを愛する気持ちも、人間としての…

『近代政治原理成立史序説』……

も、今日買った本のうちの一冊なのですが、けっこう難しいけれど、なかなか面白い。ランダムに引用してみると、 ……すなわちRousseauが「きわめて形而上学的」と断定したのは、従来の自然法学者が、現存の「文明社会」を自然状態に投影し、そこから「人間の自…

羽を伸ばす……

というのは私にとって神保町でカレーを食べる振舞いに他ならないので、エチオピアでインド風チキンカリーを食べてきました。その後、コーヒーを飲みました。古本屋をチェック。本を4冊(4500円分)買いました。欲しかった本を首尾よく見つけることが出来ま…

YAMATOの補足

オーウェル『水晶の精神』より、『男たちの大和』の補足。 ナショナリズムと愛国心とを混同してはならない。通常どちらも非常に漠然とした意味で使われているので、どんな定義を下しても必ずどこかから文句が出そうだが、しかし両者ははっきり区別しなければ…

生みの苦しみ

あともう少し。

task

フットワークが重い。踏ん切りが悪い。 スパッスパッとやろうと思えば、出来るはずなのだが。

「芝浜」

年末に放映された談志師匠のビデオを鑑賞。女房が愚かな人間の一人として描かれていたが、あれは師匠独自の造型によるのだろうか?

フランス式エリート教育

中央公論の1月号を読んでいると、鹿島先生がフランスのエリート教育システムについて書いていた。それによると、「グランド・ゼコールと呼ばれるエリート校の始まりは一七九四年」で、「大学教員の養成を目的とするエコール・ノルマル・シュペリウール」(=…

書くことなし

だから、書くことなしです。 ところで、目下大注目を浴びているHiroumix氏の「融通空間」(はてなダイアリー)であるが、コメントが書き込めなくなっているので、何とかしてほしい。

Kenny Dorham

かなり好きな部類に入る。都会の享楽にも倦んで、退屈をやっとこさ紛らわしているような感じが、ダルくて良い。でも、都会の自由にウキウキ気分の、ソニー・クラーク「クール・ストラッティン」の方がもっと好きかな。ただし、2曲目「MY IDEAL」と3曲目「B…

ギャルたちが心配

帰ってきてテレビをつけると、NHKで渋谷のギャルの特集をやっていた。 渋谷センター街にたむろするギャル/ギャル男たちの間では、「サークル」と称するイベント団体が組織されているらしい。 これが意味することは、もはや渋谷の「都市性」が臨界を突破し、…

カムバックトゥー東京

東京に戻ってまいりましたよ。 やっぱり大阪と比べると、都市としての構えが、一回りも、二回りも違うように感じますな。これは、ひとえに都市計画の徹底性の違いだろう。東京では、「おしゃれな場所」「文教地区」「ビジネス街」「歓楽街」と、きちんと機能…

ぐずぐず

携帯の電池機能が消耗し、充電機が生命維持装置のようになってしまっているので、機種変更しようとショップを回ったのだが、在庫がほとんどなく、大阪まで出た理由がグズグズになりかけていた所に、たまたまHIROUMIXに遭遇したので、面白かった。 今日はヤケ…

タスク

ぼちぼち進む。が、もう少し頑張る必要あり。チョコレートを過食気味。仕方ないとはいえ、甘いものを採り過ぎている。今日はオヤジの怒声にスルメを狙ったネコがパニックを起こし、ガラス戸に衝突したり皿を割ったりで、鼻から流血する事件が起きた。それに…

本格的に

TASKに取りかかる。 クライバー『カルメン』のDVDを見たが、大変良かった。

謹賀新年

新年早々なのですが、『男たちの大和』、観に行ってしまいました。ズバリ名作。戦闘シーンも秀逸。 何も考えずにただ泣ける、というとセカチューみたいだが、『YAMATO』の場合、そこに「男の美学」という味付けがあって、しかもその「美学」は、そこで…