謹賀新年

新年早々なのですが、『男たちの大和』、観に行ってしまいました。ズバリ名作。戦闘シーンも秀逸。
何も考えずにただ泣ける、というとセカチューみたいだが、『YAMATO』の場合、そこに「男の美学」という味付けがあって、しかもその「美学」は、そこではそれを選ぶほかなかったという戦争の不条理を示すものなのだから、まあ自然に目頭も熱くなるわけだ。「散る桜 残る桜も 散る桜」とか、戦争と美学の結びつきに悪魔的な凶々しさを感じないではないものの、だが個人の死の決意、そこに垣間見られる存在の儚さに美しさを感じるのもまた事実であって、それはたんなるヒロイズムには回収できないものなのである。
天晴れ、角川春樹!新年早々、ですが。