ゲーテ曰く

同書の113ページに、ゲーテの言葉が引用されていて、素敵だと思った。「行動者は常に非良心的である」というのがお題。

社会的行動を起すということは、ある時点で認識作用を断念して不十分な理解のまま行動に移るということを意味する。したがって、ある一つの立場や一つの見解に立脚し公平性や客観性を欠くにもかかわらず、自分の主張は絶対に正しいという前提で行動に移るから非良心的なのである。後者は偏った理解なのに行動するという意味で非良心的なのである。これは社会的行動ではあっても学問すなわち勉強の立場とは相反する。