野口博志『赤い荒野』(1961)

フィルムセンター。撮影監督特集。

(85分・35mm・カラー)親友の牧場を乗っ取ろうとする悪玉たちを、牧場へ久々に戻ってきた“エースのジョー”が得意の拳銃さばきで退治する日活アクション作品。1961年前後に量産された和製西部劇の一つで、馬によるチェイスや、トランプ勝負も織り込まれた。無国籍風ながら舞台は島根県の三瓶高原。
’61(日活)(撮)永塚一栄(監)野口博志(原)阿部祐二(脚)山崎巌、安東穂夫(美)小池一美(音)小杉太一郎(出)宍戸錠南田洋子、小高雄二、東野英治郎、笹森礼子内田良平松本染升加藤武、杉山俊夫、近江大介

永塚一栄の『ツィゴイネルワイゼン』も『十七歳の抵抗』もいずれも素晴らしかったので、久しぶりに日活映画を観ることにした。筋は大したことないけれど、牧草地に霧が漂ったり、ざあっと雨が降ってきたりする情景が素晴らしい。宍戸錠も相変わらず良い。最後の銃撃シーンはユーモアも交えた展開で面白かった。楽しめた。