安田真奈『幸福(しあわせ)のスイッチ』(2006)

すごく良い。拍手を送りたい。

監督: 安田真奈 出演: 上野樹里, 本上まなみ, 沢田研二, 中村静香, 林剛史

奔放な性格の駆け出しデザイナー(上野樹里)が、和歌山の実家に戻って家業の電気屋(稲田電気)を二人の姉妹(本上まなみ中村静香)とともに手伝い、父親(沢田研二)を始めとする地元の人々と触れ合うことで自分を見つめなおすというストーリー。
上野樹里が「のだめ」とは全然違う感じの自然体演技で素晴らしい。不満タラタラの様子も素っぽくて良い。あと上野の猫背なのは「のだめ」のキャラかと思いきや、もともとそうなのだと分かった。中村静香もかわいくて、良い味を出していた。
この監督は笑いのセンスがあるし、関西の地方のとぼけた雰囲気が丁寧に描かれているのが良かった。走馬灯のまわりで三人姉妹が父親のことを話し合うシーンも良かったし、地元の人々の生活ぶりもきちんと表現されていて素晴らしかった。