中学生の馬鹿話

中2の女の子から相談を受けた。
「私たちのクラブの一員が、眉毛がすごく細くって、顧問の先生が怒って、『連帯責任だから眉毛が生えてくるまでは、部活中止』って言われたんですよー。でも、眉毛って、そんなにすぐ生えてこないじゃないですかー。だから、その子がいったん退部して、眉毛が生えたら再入部するって案を考えたんですが、その子が納得しなくて。だから、前にも一回あったんですけれど、油性のマジックで眉毛を描いて、そうしたら先生が許してくれたことがあったので、そうするかってことになったんですが、そしたらその子が逆ギレしたんです。もう、ムカツキます。どうしたら良いと思いますか?」
あまりに面白かったので、考えついたアイデアをつぎつぎと提案してみたのだが、どうも中学生的には身の丈に合った案ではなかったらしく、比較的反応があったのは、次のような案だった。
「おかしなことが二点ある。まず、眉毛が細いことが果たして悪いことなのか。つぎに、他人が眉毛が細いことを、どうして連帯で責任を負わねばならないのか。だから、キミはその子が逆ギレしたことに腹を立てているようだが、本当にその子が悪いのかは微妙で、いちばん悪いのは先生であるように思う。そこで、先生を懲らしめてみてはどうだろう。問題はそれをどうやってやるかだけど、キミらはその子に腹を立てているようだから、とりあえず極太マッキーで、その子の眉毛を太くしてみるのも良いかもしれない。しかし、それではイジメになるので、その子の親も大きな問題にするにちがいないだろう。そのときには、「友達の眉毛をマッキーで描かねばならないほど生徒を追い込んだ先生が悪い」という正論を主張するとよい。きっと先生も懲りるだろう。これ、いいんじゃない?」
まあ、実現したら面白いが。