前平氏の指摘

  • 「『DTS』の発展図式が、長期的な、やや単線的な<進化>として把握されているのに対して、『EPF』はまさしく『あるときは緩慢、単調、線状に、またあるときは、急激かつ強大に』といった不規則なリズムによって秩序の漸進的な交替と革命的な時代の不安定性とを描き出している。」(1978:215、183)

これについては指摘したことがあるが、では『EPF』の変化図式に、「長期的」「単線的」なレベルでの秩序変動が概念化されていないのか、という点は、考察すべき問題として残っている。