買った本など

ブックオフ(亀戸店)がひさびさにやってくれた。105円のコーナーに上・中・下の三巻が揃っているのが、目に飛び込んできた。

資本論を読む〈中〉 (ちくま学芸文庫)

資本論を読む〈中〉 (ちくま学芸文庫)

彼(主要著者)の理論にはかなり限界があると思うが、『資本論』の読みとしては期待できるし、政治的教条主義が発露されないかぎりは、興味深い読み物だろう。
うれしくなって、これも同時に買いました。
酒食生活 (グルメ文庫)

酒食生活 (グルメ文庫)

帰りの電車で全部読んでしまったが、次のようなくだりにドキリとした。

  • 酒の飲めない人は本当に気の毒だと思う。私からするならば、人生を半分しか生きていないような感じがする。/体質でどうにも飲めない人は別として、すこしは修業されたほうがいいと思う。/フグをジュースで食べている人を見るのは哀れである。ビールでも駄目だ。フグは日本酒に合うようになっている。/カキは葡萄酒だろう。生ガキをビールを飲みながら食べている人を見ると、見ているだけで、こっちの腹がだぶだぶしてくる。(26)

たしかに少し前カキフライを食べた時、飲めない私でさえも、これは酒といっしょに食べるものなんだろうと感じたことがあった。とにかく、この本を読んでいると、昼間から鰻を食べたり、蕎麦を食べたりしたくなる。でもたぶん、蕎麦も酒が飲めないと駄目なんだろうな。並木の藪の鴨なんばん(浅草)、八十八の鰻丼(横浜住吉町)、大坂家の最中、織部饅頭(三田慶應大学正門斜め前)、はち巻岡田のアンコウ鍋(銀座松屋裏)、東興園のシュウマイ、チャーシューメン(銀座日軽金ビル裏)、寿司政のシンコとアナゴ(九段下)。念のため、メモ。
ほかにも本田先生『若者と仕事』などを買ったりした。久々にジュリーニブラームスを聴いて、気持ちが静まった。

ブラームス:交響曲第4番

ブラームス:交響曲第4番