カルロス・ソリン『ボンボン』(2004)

アルゼンチン映画 スペイン仏語 1時間37分 監督:カルロス・ソリン 出演:フアン・ビジェガス、ワルテル・ドナード、グレゴリオ(ボンボン・オ・ルシアン役)
あるところについていないオジサンが居りました。20年まじめに勤めたガソリンスタンドをクビになり仕事がありません。ある日人助けのお礼に大きな白い犬「ボンボン」を貰いました。貧乏なのにこんなでかい犬をと途方にくれたものの、それからはちょっとづつ良いことが起こりはじめました…。心あたたまるユーモラスなヒューマンドラマ!!

飯田橋ギンレイホール。すばらしい。犬(ドゴという犬種)の名演に拍手したい。牛のように無表情なのがかわいらしい。
「犬についてのアルゼンチン映画」というとかなりマニアックだが、肩ひじ張らない秀作に仕上がっている。終盤、「犬が交尾できるかできないか」に人生の関心が集中してしまうストーリーが、ユーモラスな批評的視点があって、すばらしかった。