ばかなサヨクはこう考える

国家政策はすべて邪悪な意図を隠しもっている。国民は、国家に騙されている。「真理」を手にしているのは「われわれ」のみなのだから、抵抗と啓蒙を徹底しなければならない。
――真実はこうである。
国民の潜在的欲求に合致しない政策は、そもそも受けいれられることがない。そこで国家は、国民の潜在的欲求を掬い取ろうと努める。つまり政策は、国民の要求の反映である(そうでなければ、政党は選挙に勝利できない)。
したがってバカなサヨクは、国家への抵抗とひきかえに、民衆から置いてけぼりをくらう。かれらは、「信条」にすぎないものを「真理」と主張し、民衆のリアリティーからどんどん遠ざかる。こういう輩が「社会科学」などと言い始めると、悲惨そのものである。