『ゆれる』

クソ映画(と思わない人は結構多いと思うが)。以下、あらすじ。
都会でカメラマンとして活躍するオダギリ・ジョー(弟)。山梨の田舎で家を継いで、ガソリンスタンドで働く香川照之(兄)。田舎で鬱屈し、輝かしい都会に憧れながらも、それを諦めつつあるひとりの女。
三角関係が事件を引き起こし、兄と弟は、法廷で互いに対面しあう。小さな反目はどんどん深まり、ついに兄を陥れる弟。
すべてを手に入れた弟と、すべてを失った兄。兄の出所の日、弟は兄を見つけ、ある言葉を叫ぶ。
――というわけで、どうしようもない映画でした。
なにが「家族」だよ。
この映画は、都会と田舎の地域差が生み出す資本力の絶対的格差、それが生み出すどうしようもない不条理、として脚本化すべきだった。
クソ映画だと確かめるためにも、ぜひ見てみてください。香川の演技は悪くない。