『女はつらいよ』

東京。車中で勉強。子どもがうるさくて困る。子どものせいではなく、未熟な親が悪いのだが。
田中治彦『ボーイスカウト』（中公新書）読了。ベーデン-パウエルが大英帝国の軍事力衰退を憂えて、軍隊経験のなかから発案したボーイスカウトは、進歩主義教育運動やグループワーク理論（1930年代）のなかにも影響力を及ぼした。また日本でも乃木希典や後藤新平や田中義一などが興味を示し、青年団組織などにも取り込まれていった。ディシプリナリーな自発性の調達という意味で、歴史的に興味深い対象。
業田良家『女はつらいよ』（小学館、2006）読了。バツ一の主人公、満月の奮闘物語。読み進めるにつれて、満月に惚れる。情にもろくて、美人で健気で筋を通す。最後には家族のリアリティーが浮かび上がる仕掛け。佳作。おすすめ。

女はつらいよ (ビッグコミックススペシャル)

チェリビダッケ、ブルックナー８番を聴く。ミュンヘンフィルバージョン。ブルックナー:交響曲第8番ハ短調(ノヴァーク版)