オリヴィエ・マルシャル『あるいは裏切りという名の犬』(2004)

「36 QUAI DES ORFEVRES」。飯田橋ギンレイホール

2004年 フランス映画 仏語 1時間50分
監督:オリヴィエ・マルシャル 出演:ダニエル・オートゥイユジェラール・ドパルデューミレーヌ・ドモンジョ
パリ警視庁の次期長官候補と目される二人の警部。仲間の信頼厚い正義を信じるレオ、権力志向の強い野心家ドニ。かつて二人は同じ女性を愛し奪い合った過去を持つ……。実話に基づき、綿密に練り上げられた物語構成は、犯罪ノアールを装った一級のサスペンス・ミステリー!!

フランス版任侠映画。『1900年』の共産党闘士ジェラール・ドパルデューが、権力の犬になって理不尽の限りを尽くす。不条理を耐えに耐えるタカクラ・ケン。じゃなくて、ダニエル・オートゥイユ。7年の監獄生活で溜め込んだ怨念を今こそ晴らすべく、殴りこみに出かけまっせ〜。ところが結末は…。
まあ大した映画かと聞かれれば、あんまりそうとは思えない。ムショから出てきたダニエル・オートゥイユが娘と再会する場面がかっこよかったけど、それだけかな?カタルシス(と任侠映画としての美学)に乏しい。