市川崑『犬神家の一族』(1976)

出演:石坂浩二金田一)、島田陽子(珠世)、あおい輝彦佐清)、高峰三枝子(松子)、三条美紀(竹子)、草笛光子(梅子)、川口晶(小夜子)、坂口良子那須ホテル女中・はる)、地井武男(佐武)、川口恒(佐智)、寺田稔(猿蔵)、大関優子→現・佳那晃子(菊乃)、角川春樹(渡辺刑事)、那須清(大弐)、仁科鳩美(晴世)、原泉(老婆お園)、小林昭二(幸吉)、三谷昇(藤崎鑑識課員)、辻萬長(井上刑事)、横溝正史(特別出演)(那須ホテル主人)、金田龍之介(寅之助)、大滝秀治(大山神官)、加藤武(橘署長)、岸田今日子(香琴)、三木のり平(柏屋亭主・久平)、小沢栄太郎(古舘弁護士)、三國連太郎(佐兵衛)他。

中学生の頃、『犬神家の一族』やら『悪魔の手毬唄』やら横溝作品をいくつか読んだが、菊人形殺人のシーンは、ボクの脳内の方がものすごいことになっていたと思う。死体の二本の足が湖に突き出ている場面は、さすがの迫力だった。
市川監督らしいオシャレなカットワーク。今となっては推理小説の筋を追うのが面倒にも感じるが、画期的な作品であることは間違いない。