本多猪四郎『モスラ対ゴジラ』(1964)

(89分・35mm・カラー)『キングコング対ゴジラ』の成功を受けて作られた本作では、キングコングとの闘いで傷つき凶暴化したゴジラを悪役として際立たせ、平和の守護神モスラと対決させている。ゴジラ干拓地の地中から出現する迫力のシーンでは、着ぐるみの中に入った中島春雄がセットに埋められたまま30分間も耐え抜き、スタッフたちを驚かせたという。
'64(東宝)(監)本多猪四郎(脚)関沢新一(撮)小泉一(美)北猛夫(音)伊福部昭特技監督円谷英二[特殊技術(撮)有川貞昌、富岡素敬(光学撮影)真野田幸雄、恕y政義行(美)渡辺明(合成)向山宏](出)宝田明、星由里子、小泉博、藤木悠、ザ・ピーナッツ、佐原健二田崎潤、藤田進、小杉義男、中島春雄

モスラ』の豪華さと出来映えには及ばないが、ゴジラも出てくるし、モスラの歌も流れるので、とても満足できた。海にはモスラの卵が浮かび、干拓地にはゴジラが埋まっている。お城や高層建築物を破壊するゴジラの演技も、なかなかのものだった。モスラが死ぬシーンは哀れだったが、孵化したモスラの子供が双子なのにはビックリした。ミニラ、ガメラも見たいな。