2005-10-31から1日間の記事一覧

『エラスムス』(1924)

読了。ホイジンガ(1872−1945)の著作ゆえ、当たり前のことかもしれないが、名著である。エラスムス(1469?−1536)の複雑で繊細な人間性を丹念に描き出しつつ、その思想の射程、社会への影響などを歴史の大状況のなかに位置づけている。訳が良いのか、雄弁…