『愛染かつら』

日本映画史に輝くメロドラマの名作で、看護婦の高石かつ枝(田中)と病院の若い院長・津村浩三(上原)の“すれ違い”恋愛物語。『愛染かつら』(1938年)の大ヒットを受けて、1939年に「続編」と「完結編」が製作された。現存プリントは戦後の再映時に3篇を再編集した総集編。「花も嵐も踏み越えて」ではじまる主題歌「旅の夜風」を作曲した万城目正は、戦後も『悲しき口笛』(1949年)や『東京キッド』(1950年)の主題歌を作曲して活躍した。

1938−1939年。野村浩将監督。田中絹代上原謙佐分利信。若っ。