『新解さんの読み方』

ご存知の方もおられるでしょうが、この本、めちゃくちゃ面白いです。読んだ方が良いです、ゼッタイ。

【どら猫】〔飼い主がなかったりなどして〕人の家の台所などをねらい、盗み食いをするずうずうしい猫。
【死体】命が無くなって、そこに横たわっているからだ。
【懲らしめる】いけない事をした人に制裁を加えて、二度とそんな事を繰り返すまいという気持にさせる。
【もさもさ】言動がスピード感に乏しく、注意力も散漫であるために、センスの無さが目立つことを表わす。
【零点】「人間として――だ〔=全く取り柄がない〕」
【断然】「おっかさんがどう言おうと、おれは――おっかさんの手つだいをする」
【呪われた】「――人生」
【能】「金をためるだけが――ではない〔=ためることだけで終わるのは困る、もっとほかに大きな目的が有るはずだ〕」
【恋愛】特定の異性に特別の愛情をいだいて、二人だけで一緒に居たい、出来るなら合体したいという気持を持ちながら、それが、常にはかなえられないで、ひどく心を苦しめる・(まれにかなえられて歓喜する)状態。
【性交】成熟した男女が時を置いて合体する本能的行為。
【性病】不潔な合体により伝染する病気。
【恋】①特定の異性に深い愛情を抱き、その存在を身近に感じられるときは、他のすべてを犠牲にしても惜しくないほどの満足感・充足感に酔って心が昂揚する一方、破局を恐れての不安と焦燥に駆られる心的状態。
【おおい】離れた所にいる人を呼ぶ声。「――、中村君」
【すすりあげる】息を吸って、鼻汁を再び鼻へ入れる。
【鉛筆】〔卑〕××××(自粛、引用者注)。
【ぼちぼち】「そない言われたら――〔=少し〕思い出した、歌、うとうた気ィする」
【ぶす】美しいとは義理にも言いかねる容貌(の女性)。
【生活態度】生きる目標をどこに置くか、毎日の生活のリズムをどのように設定するか、他人・社会との関わりはどう有るべきか、自分をどう磨き高め豊かにしていくか、などの基本的問題について考えた上で(何も考えないまま)過ごす毎日の生活のしかた。
【義憤】こんなまちがった事が有っていいものかと、世のため人のために憤慨すること。
【白墨】「赤い――」

新明解国語辞典』(三省堂)、噂には聞いていましたが、抱腹絶倒。引用してると、キリがないし。

新解さんの読み方 (角川文庫)

新解さんの読み方 (角川文庫)