水木しげる

名著。ラバウル土人達との付き合いは、さらっと書いてあるけれど、なかなか感動的だと思う。
中学生のとき、『河童の三平』を何回も繰り返して読んでいた。そのときの感触みたいなものを思い出した。
「……競争しなければバカになると、おびえることはない。大地の神が、けっこううまく調節してくれるものらしい。人におくれたからといって、オドオドすることはない。人間は元来、鳥、けもの、虫けらと、おなじものなのだ。」(P238)

ほんまにオレはアホやろか (新潮文庫)

ほんまにオレはアホやろか (新潮文庫)