昨日買った本を読む。

『地中海』(好著!)と『父と娘の法入門』(好著!)は半分くらい。あとはだいたい読了した。
小林信彦の本を読んで、この人の考えていることが少し分かってきた。しかし、本当にはよく分からないところがまだ残っている。関東大震災東京大空襲東京オリンピック、バブル期の地上げが、東京の町並みを壊してきた。しかし、そこで壊されたものは何だったのだろうか。残すべきものは何だったのだろうか。そもそも街の新陳代謝とはどのようにあるべきなのだろうか。『私説東京繁盛記』にあるように筆者の想いがたんなるノスタルジーでないのだとしたら、筆者にとって望ましい都市の姿とは何だったのか。
ともあれ、都市論としてとても勉強になる。「美空ひばり」についての話も、小学生のときに美空ひばり好きだった私としては、かなりオドロキだった。

私説東京放浪記 (ちくま文庫)

私説東京放浪記 (ちくま文庫)

東京散歩 昭和幻想 (知恵の森文庫)

東京散歩 昭和幻想 (知恵の森文庫)