麻生の公約

義務教育の二年前倒し、というのを考えついたらしい。
たしかに個人化が家族の全般的機能を低下させている現状がある。家庭の教育力低下もその例外ではない。では、たんなる旧保守的発想によるのでない政策的手当てはどのようにして可能か。これが問題になるわけだ。
麻生が何を考えているのかは分からないが、たしかに学校は家族機能の補完物として第一候補に挙げられるだろう。うちの母親に言わせれば、たとえば不登校児に対する対応は、学校によって完全に対処可能であるらしい。とはいえ個々の学校の努力に委ねるだけではなく、システム全体を新たに構想していくことも必要だ。既存のシステムを改変するとしたら、幼稚園・保育園・学童保育などの再編成が、さしあたって考察されるべき課題であろう。