A LOVE SUPREME

私は超フレックスな非正規雇用従事者なのだが、フレックスなので、仕事前にちょっと勉強していこうとお昼すぎにスターバックスに寄ったら、BGMにどこかで聴いた曲が流れている。ああ、コルトレーンだと思い出して、これはアレ、『A LOVE SUPREME』の一曲目ですね、と。この曲の最後には、皆さんご存知のとおり、野太い声で「ア、ラブ、スプリーム」とリフレインが入るのだが、私はこれを常々ダサイなぁと感じており、そのダサさを確認しようと聞き耳を立てていたら、ちっともダサくはなく、そのわけは、リフレインの部分がちっとも聴こえなかったからである。うまい具合に。

A LOVE SUPREME [Verve]

A LOVE SUPREME [Verve]

今はコレを聴きながら、コレを書いている。
Moon Beams

Moon Beams

ところで今日読んだ論文に書いてあったのだが、非正規雇用従事者にもきちんと社会保険に加入させるようにしないと、保険制度が空洞化し、社会的規範の解体の危機にもつながりかねないということだ。非正規雇用従事者が増加したのは、グローバル化がもたらした非調整型自由市場経済の合理性と、あとは家族の個人化を要因とする中高年女性の市場進出によっている(たしかにコンビニで働くおばさんは多くなった)。2004年のマクロ経済スライド方式導入により年金財政破綻はとりあえず回避されたということなので、労働市場の柔軟性を確保しつつも、実現可能な社民的枠組を構想していかねばならない。これまでの正規完全雇用の実現はもはや無理なので(調整型市場経済を成立可能なものとしていた諸前提は失われた)、非正規雇用の正当な位置づけが急務ということだ。
今日の格言。「正義は愛にみたされている。」