齋藤武市監督『ギターを持った渡り鳥』

勉強してから、御茶ノ水でCDを二枚買い、神保町へ本を漁りに行った。一冊買って、フィルムセンターへ行き、見終わってから、有楽町のウェンディーズで勉強し、帰宅した。納得の一日。
見た映画。

ギターを持った渡り鳥(77分・35mm・カラー)
函館に流れ着いた風来坊が、地元のボス(金子)とその一味の悪巧みと戦う。18日という短期ロケで撮られたが、大ヒットしたことで「渡り鳥」はシリーズ化された。「マイトガイ小林旭の黒い革ジャンにギターというスタイル、またライバル役・宍戸錠との対決もここに始まる。
’59(日活)(監)齋藤武市(原)小川英(脚)山崎巖、原健太郎(撮)郄村倉太郎(美)坂口武玄(音)小杉太一郎(出)小林旭浅丘ルリ子中原早苗渡辺美佐子金子信雄、青山恭二、宍戸錠、白木マリ、二本柳寛、木浦佑三、鈴木三右衛門、神戸瓢介、片桐恒男、青木富夫、弘松三郎

ストーリーに変な所はあるが、ルリちゃんはかわいいし、函館は良いところだ。勢いがあって、ふつうに楽しめる。
映画の後、齋藤監督のお話をうかがうことができた。声が大きく、朗らかで楽しい人だった。映画は16日で作ったこと、ロケ地選定も急遽だったこと、小林旭のサイコロ回し、宍戸錠、小津監督秘話、吉永小百合、渡哲也秘話(アップでしか取れなかった理由。「ああでも、今はあそこまで行ったんだから、役者ってのは分からないネ。」)などが飛び出した。この映画の台本は、誰が書いたのか誰も知らない、めちゃくちゃな台本だったらしい。
齋藤監督は小津監督の弟子にあたる人で、『お茶漬けの味』での「夫婦喧嘩のあと、飛行機に乗れずに、すぐに帰宅する夫」の場面について、小津監督とのやり取りを、物まねを交えつつ、教えてくれた。「武っちゃん、西部劇、見たことねぇのかい?」。
買ったCD。

Siegfried-Idyll

Siegfried-Idyll

前からチェックしてたやつ。ベートーベン『田園』バージョンも買った。良い。すごく良い。