パーカー

バド・パウエルの『ウンポコロコ』が耳にこびりつき始めたところに、コレがきた。ジャケットの顔が、デスマスクみたい。賛否両論というのも、たぶんそうだろうと思うのは、マッセイホールのあのイメージとは全然ちがうから。まあでも私はそういうので賛否を両論させたりする趣味はないから。ただよく聴いて、好きだとか嫌いだとかがあるだけ。追加曲の「オータム・イン・ニューヨーク」は、MJQ『DJANGO』のなかにも一曲ある。わたしはMilt Jacksonのヘンテコなビブラフォンが大好きだけど、これも一聴してピンと来るものがある。(全然関係ないけど、どんなヘンテコなのにぐっと来るかというと、たとえば『バグス・グルーヴ』の一曲目のセロニアス・モンクのピアノソロは、めっちゃぐっと来る。あれもヘンテコ。)

エイプリル・イン・パリ~チャーリー・パーカー・ウィズ・ストリングス+4

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ところで前のバド・パウエルのにも一応、中間的な感想メモ。「A NIGHT IN TUNISIA」は、ジャズメッセンジャーズのやつを聴かせてもらったけど、まあそれはそれとして、マッセイ・ホールの最後の曲のバージョンはほんとうにすごいですね。でまあ、こちらは、バド・パウエルの演奏に集中して聴けるわけで。全体としてノリノリな感じは伝わってくるが、そのなかで落ち着き目の「IT COULD HAPPEN TO YOU」だと、私の持っているのではマイルスの『リラクシン』に同曲がある。比較して聴いてみると、マイルスのは格好つけてるなぁ、と。まあこれは感想でもなんでもないが、そう思う。あと、たぶんソニー・ロリンズという人は、バド・パウエルとは全然性格の違う人だったのではないかと。これもまた当て推量。いずれにせよ、まだ聴きこみが足りない。