平山晃生『お熱い休暇』 (1968)

公開:1968年 監督:平山晃生
主演:三木のり平、松岡きっこ、応蘭芳、マンモス鈴木細川俊夫
クイズ狂のホットドック屋の主人・三平(三木)はバンコク旅行にめでたく当選。世界秘密諜報部から盗まれた、原水爆に匹敵する破壊力をもつ細菌がつめられた指輪をはめてしまい…。細菌狙いのボロフ機関から命狙われ、気分はちょっぴり007な1週間。ボンドガールは松岡きっこ。いずれは局長に出世の丹波は凄腕・諜報員。三木のり平は2度死ぬinバンコク?!

なんじゃこりゃ?サスペンスとお笑いの二つの要素があったが、サスペンスの方は目も当てられないB級の出来。お笑いの方も、ホットドックで下ネタをやらかしたり、ちょっと安易にすぎるのではないかと感じた。
それでも、植木等よりも真性に「無責任男」の雰囲気をかもし出している三木のり平から、目が離せなかった。「こりゃえらいもんですね」と適当な相槌を打ちながらタイ観光をしているのを見たら、素の部分でおかしみを感じるのだった。
だからラストのとぼけたオチには、拍手を送りたい気分になった(指輪がおかみさんに引っこ抜かれる)。松岡きっこがかわいらしいのと、三木のり平丹波哲郎が並んでいる場面だけ、記憶しておきたい。