google帝国をどうするよ

NHKスペシャル「google革命の衝撃」を見て、こりゃやばいなと、色んな意味で衝撃を受けました。googleの検索順位が企業の死命を決する状況になっており、検索順位を上げる会社が設立されている、というのは想定済みでしたが、検索に反映されるルールはgoogleのみが握っており、また検索から外すこともgoogleの自由であるとなると、これが政府と結託した場合や、またgoogle自身が得ることになる政治的・経済的権力は、もはや測り知れない水準に達しているといって過言ではないでしょう。
私自身、検索システムはやはりgoogleを利用しますし、google mapを利用した際などには、「地球の大きさとはこのようなものか」と神の視点を共有したような気分になったものです。しかし、このまま日本でもgoogle使用がスタンダード化していくなら、日本の情報はすべて一外国企業の支配圏内に入ることになるわけで、当然それはアメリカ政府の国際戦略に取り込まれることをも意味するのです。
といって、かりにgoogleとは別の日本オリジナルな検索システムを構築したとしても、国際標準から取り残される危険性が出てくるわけですし…。やはり、googleを前提としつつ、法的コントロールや対抗戦略を考えていく以外にないのでしょうか。
とにかく、これは一大事だと思いました。古本を漁っている場合ではありません。