マキノ雅弘『次郎長三国志 次郎長初旅』(1953)

次郎長シリーズの2作目。

公開:1953年 監督:マキノ雅弘
主演:小堀明男、若山セツ子、河津清三郎田崎潤、森健二、田中春男、石井一雄、森繁久弥
頼りない蝋燭の灯りのもとで祝言を挙げ夫婦となった次郎長とお蝶。しかし、次郎長は喧嘩のほとぼりを冷ますため行く当てのない旅に出る。閑古鳥鳴く料理屋を営む兄弟分・佐太郎夫婦の人の良さに惚れ、寒さ忘れて裸で歩けば茶摘みの娘も微笑みかえす。「馬鹿は死ななきゃなおらない」名調子の浪花節と共に、森繁のはまり役・森の石松が初見参。

料理屋で酔ったふりをしてあげたり、やくざ者と家出した娘の父親をなだめたり、気遣いができる次郎長はえらいと思った。――と、作品からまったく距離の取れていない感想が出てくるのは、面白かったから。
最後にドモリの森繁が出てきて、ああ3作目以降はどうなってしまうのか?