マキノ雅弘『待って居た男』(1942)

名作。

公開:1942年 監督:マキノ雅弘
主演:長谷川一夫山田五十鈴高峰秀子榎本健一、藤原鶏太、山根寿子、沢村貞子
南伊豆の温泉旅館・柊屋を舞台に次々と起こる怪事件の数々。丁度骨休めにきていた一夫と五十鈴の仲むつまじいゴールデンコンビが、ついでに事件も解決か?!長谷川一夫は『昨日消えた男』と同じ文吉という名前の男を演じている。エノケンが威張りつつも妙に腰が低い、探偵の才能ゼロの地元の親分を好演。『昨日消えた男』の続編ともいわれる推理時代劇。

山田五十鈴の色っぽさ、あどけない高峰秀子の可愛らしさ。長谷川一夫の美形、エノケンの珍演技。意外と込み入った筋だったけど、最後はエノケンがなかなかの名裁きを見せた。
いやあ、山田五十鈴は本当に好い。