ジョゼフ・ロージー『唇からナイフ』(1966)

公開:1966年 監督:ジョゼフ・ロージー
主演:モニカ・ヴィッティダーク・ボガードテレンス・スタンプ、ハリー・アンドリュース、シラ・ガベル、ティナ・マルカン、マイケル・クレイグ
イギリス秘密情報部は、中東マサラ国に石油の代金として送るダイヤモンドがギャングに狙われていることを知り、札付きの女賊モデスティをダイヤの護衛に当たらせる。札付き女賊はモニカ・ヴィッティ。あるときはミュージカル調、あるときはB級SFもどきのセット…と、破天荒で奇想天外な展開を見せるスラップスティック調のコメディ。ロージー60年代怪作映画のひとつとして、注目の一本!

シネマヴェーラ。高い所が好きな監督のよう。海を見下ろす断崖絶壁の上のお城で、カメラが窓の下を覗く。こわい。あとモニカ・ヴィッティが小悪魔的でかわいらしい。でもそれだけ。サイケデリックなナンセンスコメディーだが、大して面白いとは思わなかった。隣の人がくすくす笑っていて、殴ってやろうかと思った。高低を強調するカメラワークに特徴あり。構図も斬新。