スタンリー・ドーネン『いつも2人で』(1967)

公開:1967年 監督:スタンリー・ドーネン
主演:オードリー・ヘプバーンアルバート・フィニージャクリーン・ビセット、ナディア・グレイ、エレノア・ブロンウィリアム・ダニエルズ、クロード・ドーファン、ジュディ・コーンウェル、オルガ・ジョルジュ=ピコ
倦怠期を迎えた夫婦が出会いの地フランスを自動車旅行。夫は明らかに浮気しており、妻もまんざらではない。でも旅が進むにつれて、2人は次第に若い頃の新鮮な気持ちを蘇らせてゆく…。フラッシュバックで現在と過去を交錯させながら、12年間にわたる一組の夫婦の軌跡とその微妙な心理のアヤを、ヘンリー・マンシーニの秀逸なメロディに乗せて描き出した、傑作ロード・ムーヴィー。

普通の出来の映画(ただし双葉氏『愛をめぐる洋画』では☆4つの高評価)。甘い音楽。甘い恋愛。恋愛後を襲う倦怠と不信。
ジーパン時代のオードリー・ヘップバーン、とくに方向指示人形の真似をするシーンが、音楽と相まって最高だった。浮気をしてしまって急に美しくなるオードリーも良い(ブルー系の縦縞のシャツを着ている)。若いときの信じがたい美しさってのは、さすがに消えていたけど、これはこれでまあ魅力的だなと思う*1

*1:海辺やプールサイドでの水着のシーンが何回も出てくるが、痩せ過ぎなのが玉にキズ。『ローマの休日』『マイ・フェア・レディー』のときはあらゆる面で完璧だった。