ロストロポーヴィチ

NHK教育ロストロポーヴィチ小澤征爾指揮サイトウキネンオーケストラによる、リヒャルト・シュトラウスドンキホーテ』の演奏(リハーサル映像)を放送していた。ロストロポーヴィチの作品解釈があまりに面白いので、ついつい見入ってしまった。『ドンキホーテ』はもちろん読んだことはないが、ミラン・クンデラによる文芸批評をフランス語で読まされたことがあり、これが非常に興味深かったことを記憶している。神なき時代に生きる近代人は、理想と現実の二元性に挑まねばならず、そこにリヒャルト・シュトラウスの解釈とロストロポーヴィチの人生観とが交えられる作品演奏となれば、これは見ものとならないわけがない。
ドンキホーテの最後の呼吸に、生へと縋りつく緊張感が表現されるのだ、というロストロポーヴィッチの言葉は、これはちょっと深い。
ロストロポーヴィチのチェロ演奏のCDを実家に持って帰るか、売ってしまうかしたので、彼の指揮する『ショパン ピアノ協奏曲第二番、ワシントン・ナショナル交響楽団』のCDを聴いてみる。ピアノはマルタ・アルゲリッチ