フランソワ・トリュフォー『終電車』(1980)

公開:1980年 監督:フランソワ・トリュフォー 主演:カトリーヌ・ドヌーヴジェラール・ドパルデュー、ジャン・ポワレ、ハインツ・ベンネント、アンドレア・フェレオール、ポーレット・デュボストサビーヌ・オードパン
ナチス占領下の42年秋からパリ解放直後の44年夏まで、地下に潜って演劇活動を続けていた夫婦の物語。「サンジャンの私の恋人」「雨傘とマント」など当時のヒット曲が深い味わいを醸し出す。女優/女座長であり、夫を秘かに地下にかくまうカトリーヌ・ドヌーヴの、力強い魅力をじっくりと眼に焼き付けてください。

終盤になって帳尻が合わされていたが、ストーリーが分かりにくい。フラストレーションが溜まる。カトリーヌ・ドヌーヴの美しい脚、黒いハイヒールにストッキング。トリュフォーフェティシズムが全開(倒れ込んだ机の下から覗く脚)。
そこまで悪い作品ではないが、でもこれだったら川島雄三を選ぶかも。ただもう少し作品を観てみないと評価は下せない。カトリーヌ・ドヌーヴの魅力は素晴らしかったが。以上、シネマヴェーラ