松林宗恵『ふしぎな國・日本』(1983)

制作:1983年 日本 監督:松林宗恵 製作:荒木正也 脚本:紺野八郎 撮影:長沼六男 出演:中井貴一紺野美沙子森繁久彌植木等財津一郎小松政夫中村メイコ高峰三枝子なべおさみ小堺一機 103分
都会の金持ちの父親(植木)と田舎の頑固親父(財津)の対立に翻弄される若い二人の男女の出会いと結婚までを描く。チグハグで愛すべき日本人を明るく鮮やかに描いた作品。

三回切符が余っていたが明日は行けないので新文芸座。豪華キャスト。けっこう面白かったし、中井貴一紺野美沙子が結婚を許されて、植木と財津が「愛染かつら」を唄うシーンに、泣きそうになった。そこはかとない左翼色、妙に生活感が溢れているところ、80年代特有の雰囲気が面白かった(山口県美祢市が舞台)。紺野美沙子の美しさは特筆に値するが、『北の国から』を唄う場面がとくに「萌え」た。