酒井欣也『雁ちゃんの警察日記』(1962)

(53分・35mm・白黒)漫才師、舞台俳優として、また映画では脇役として人気を得た芦屋雁之助が、兄を探しに田舎から出てきた少女に恋心を抱き、宝石強盗を追う警察署の音楽隊員を演じる。実弟芦屋小雁、雁平と共演している。
’62(松竹京都)(出)芦屋雁之助(雁ちゃん・富井雁太)(監)酒井欣也(原)樫原一郎(脚)森田竜男(撮)竹野治夫(美)桑野春英(音)大森盛太郎(出)牧紀子、榊ひろみ、青山宏、芦屋小雁、芦屋雁平

芦屋雁之助もだいぶ前に亡くなったような気がするが、この作品ではまだ若々しく、大阪近辺に時々いる“オバチャンみたいなオッチャン”を好演している。雁之助はトランペットを吹く警官役だが、張り込みに入った喫茶店に「クリフォード・ブラウン来たる」という貼り紙があり、「クリフォード・ブラウンって日本に来たのか?」と一瞬思ったけど、あの人はたしか早くして亡くなったはずだと、リー・モーガンの「I REMEMBER CLIFFORD」なんかを思い出しつつ考えた。それにしてもロケは大阪じゃないような気がしたのだが、京都市街なのかな?