朝青龍より先に朝潮が鬱になるんじゃないかと思うんですけど…。今日は家に籠って追い込みの作業。終わりは見えたけど、首がパンパンに。
週刊プレイボーイ」の宮崎哲弥民主党の年金案にケチをつけている。これは事実で、財源確保の方法も明らかでないうえに、基礎年金部分を消費税でまかなうとなると、企業優遇政策になってしまう。ここんとこ、きちんと考えないとね。
平凡社「月刊百科」8月号の鹿島茂の連載が面白い。吉本隆明芥川龍之介論。「芥川竜之介は、中産下層階級という自己の出身に生涯かかずらった作家である。この出身階級の内幕は、まず何よりも芥川にとって自己嫌悪を伴った嫌悪すべき対象であったため、抜群の知的教養をもってこの出身を否定して飛揚しようとこころみた。彼の中期の知的構成を備えた物語の原動機は、まったくの自己の出身階級にたいする劣等感であったことを忘れてはならない。…」
志賀直哉との違いは最後の引用文の所にあったわけだ。「『鼻』の主人公、禅智内供が、不具な長い鼻を気に病み、これを治療してからかえって不安な被害意識にさいなまれ、またもとのままに延びてきた自己の鼻を鏡に写して安堵するという図式は、まったく芥川の出身コムプレックスの図式を象徴している」。階級意識がもたらす自己の分裂的イメージ。宮顕のは間違ってそうですな(友達のを写したという噂もあるが)。猪瀬も違ってそう(短編作家だから円本ブームに乗れなかったとかいうやつ)。
たぶん明日は、下鴨には行けないんじゃないかと思う。