“Iron Ladies of Liberia”

民主主義は本当に人類共通の価値観となり得るか、世界33か国の共同制作のシリーズ、リベリア編。長年内戦が続いた国の再建を担う新大統領に女性指導者が選ばれた。財務相や主要閣僚、警察長官も女性リーダー。財政が破たんしたため、人々の新たな要求に甘い言葉は返せない。緊張が高まる中、国の窮状を言葉を尽くし訴える日々。膨大な債務を帳消しにするため大国相手に外交の駆け引きも続く、女性大統領と閣僚の日々に密着する。

女性大統領の名前は、エレン・ジョンソン・サーリーフ。国連開発計画の元アフリカ局長だそう。エリートはほとんどアメリカ帰りなのではないか?
世銀・IMFの膨大な債権が問題とされていたが、一次産品輸出の形で資本収奪されまくっているので、そこへの切り込みなしにリベリアの再建は不可能。しかもその搾取構造は民衆には見えておらず、そうした民衆を甘言で操るためには、内戦を導いた過去の政権の如く、世界システムのスキームに寄生する方が短期的は楽。敢然と困難に立ち向かう大統領の姿勢に敬服した。ただしこの国に民主主義が成立するのは200年後くらいだろうと、率直に思う。ハードルは高いが、何よりも教育が重要だろう。